[SQLのはじめ方] Part1: SQLとは何か?用途と特徴

データベースの世界へようこそ!🎉 このステップでは、データ管理の基本となる「SQL」について学びます。SQLが何であり、どのような場面で使われ、どんな特徴を持っているのかを見ていきましょう。

SQLとは? 💾

SQL(エスキューエル、またはシークェル)は、「Structured Query Language」の略で、「構造化問い合わせ言語」と訳されます。その名の通り、データベースに対して問い合わせ(クエリ)を行い、データを操作するためのデータベース言語です。

多くのWebサービスやアプリケーションは、情報を保存するためにデータベースを利用しています。SQLは、これらのデータベースと対話し、必要な情報を取得したり、データを更新したりするための標準的な方法を提供します。

SQLはプログラミング言語とは少し異なり、主にデータベース操作に特化しています。しかし、Pythonなどのプログラミング言語と組み合わせて使用されることも多く、現代のITシステム開発において非常に重要なスキルとなっています。

SQLの主な用途 🎯

SQLは主に以下の目的で使用されます。

  • データ検索 (Query): データベースに保存されている情報を検索し、必要なデータを取り出す。 (例: 特定の条件に合う顧客リストを取得する)
  • データ操作 (Manipulation): データベースに新しい情報を追加 (INSERT)、既存の情報を更新 (UPDATE)、不要な情報を削除 (DELETE) する。
  • データ定義 (Definition): データベースの構造(テーブルやカラムなど)を作成 (CREATE)、変更 (ALTER)、削除 (DROP) する。
  • データ制御 (Control): データベースへのアクセス権限を設定 (GRANT) したり、取り消し (REVOKE) たりする。トランザクション(一連の処理)を管理する。

SQLの特徴 ✨

SQLには以下のような特徴があります。

  • 標準化されている: SQLは国際標準化機構 (ISO) や米国国家規格協会 (ANSI) によって標準化されています。これにより、MySQL, PostgreSQL, SQL Server, Oracle Database など、多くの異なるデータベース管理システム (DBMS) で、基本的な構文が共通して利用できます。
  • 宣言型言語である: SQLは「何をするか (What)」を記述する宣言型言語です。具体的な手順(How)を細かく指示する手続き型言語とは異なります。例えば、「この条件に合うデータを持ってきて」と宣言するだけで、データベースシステムが最適な方法で実行してくれます。
  • 対話的かつ効率的: SQL文は比較的シンプルで、コンパイル不要で対話的に実行できます。大量のデータに対しても、簡単な命令で効率的に操作できます。
  • 拡張性: 標準SQLに加えて、各DBMSは独自の便利な機能や拡張SQLを提供しています。(例: Microsoft SQL ServerのTransact-SQL)

SQLの種類(ざっくり分類)

SQLの命令は、その役割によって大きく分類されます。初めは覚える必要はありませんが、知っておくと便利です。

種類 名称 主な役割 代表的な命令
DDL データ定義言語 (Data Definition Language) データベースやテーブルの構造を定義する CREATE, ALTER, DROP
DML データ操作言語 (Data Manipulation Language) データの検索、追加、更新、削除を行う SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE
DCL データ制御言語 (Data Control Language) アクセス権限の管理やトランザクション制御を行う GRANT, REVOKE, COMMIT, ROLLBACK

※ 分類には諸説あり、TCL (Transaction Control Language) をDCLから分ける場合もあります。

まとめ

SQLは、データベースを操作するための強力で標準的な言語です。データを活用することがますます重要になる現代において、SQLスキルはエンジニアだけでなく、多くの職種で役立ちます。この学習サイトを通して、SQLの基本をしっかり身につけていきましょう! 💪

参考情報

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