[SQLのはじめ方] Part2: RDBMSの基礎(MySQL, PostgreSQL, SQLiteなど)

SQL

データベースの世界へようこそ!まずは基本のRDBMSを知ろう

RDBMSって何? 🤔

RDBMS(Relational Database Management System)は、日本語で「関係データベース管理システム」と呼ばれます。なんだか難しそうに聞こえますが、要はデータを「表(テーブル)」の形式で整理し、その表同士の関係性を定義して管理するシステムのことです。Excelの表をイメージすると少し分かりやすいかもしれませんね。

この「表」は、行(レコード)と列(カラム、属性)で構成されています。例えば、「顧客リスト」という表なら、列には「顧客ID」「氏名」「メールアドレス」などがあり、行にはそれぞれの顧客の情報が入ります。

SQL(Structured Query Language)という言語を使って、このRDBMSに命令を出し、データの検索、追加、更新、削除などを行います。この学習サイトでこれから学んでいくのが、まさにこのSQLなのです。

RDBMSは、データの整合性を保ちやすく、複雑なデータの管理や検索も得意なため、Webサービス、業務システム、銀行のシステムなど、世の中の様々な場面で利用されています。

代表的なRDBMSを見てみよう!

世の中にはたくさんのRDBMSがありますが、今回は特に有名で、皆さんがこれから触れる機会も多いであろう3つのオープンソースRDBMSを紹介します。

MySQL (マイ エスキューエル)

特徴:

  • 世界で最も広く使われているオープンソースRDBMSの一つです。
  • Webアプリケーションのバックエンドとして非常に人気があります。(例: WordPress, Facebook, ECサイトなど)
  • 比較的シンプルな構造で、高速な読み取り性能が特徴です。
  • 豊富なドキュメントや情報がインターネット上にあり、学習しやすい環境が整っています。
  • オープンソース版(無償)と商用版があります。

どんな時に使う?:

  • WebサイトやWebアプリケーション開発(特にPHPとの組み合わせが多い)
  • ブログやCMS(WordPressなど)のデータベース
  • 小規模から比較的大規模なシステムまで幅広く対応

MySQL公式サイト

PostgreSQL (ポストグレス キューエル)

特徴:

  • こちらも非常に強力で人気のあるオープンソースRDBMSです。「Postgres (ポストグレス)」と略されることもあります。
  • SQL標準への準拠度が高く、非常に多機能であることが特徴です。JSONやXMLなどのデータ型も扱えます。
  • 複雑なクエリの実行性能や、堅牢性(データの壊れにくさ)、拡張性に優れています。
  • 地理情報システム(GIS)向けの拡張機能(PostGIS)など、特定の用途向けの機能も豊富です。
  • 完全にオープンソース(PostgreSQLライセンス)で、商用利用も無料です。

どんな時に使う?:

  • 複雑なデータ構造や処理が求められるシステム
  • データ分析基盤
  • 地理情報システム(GIS)
  • 高い信頼性やデータ整合性が最重要視されるシステム
  • 大規模なデータベース

PostgreSQL公式サイト

SQLite (エスキューライト)

特徴:

  • サーバーを必要とせず、単一のファイルとしてデータベースを扱える、とても軽量なRDBMSです。
  • インストールや設定が非常に簡単で、手軽に使い始められます。
  • スマートフォンアプリ(Android, iOS)やデスクトップアプリケーションの内部的なデータ保存によく使われます。Webブラウザにも搭載されています。
  • データベース全体が1つのファイルなので、バックアップやコピーが簡単です。
  • 多数のユーザーからの同時書き込みアクセスにはあまり向いていません。
  • パブリックドメインなので、制約なく自由に利用できます。

どんな時に使う?:

  • モバイルアプリやデスクトップアプリのデータ保存
  • 開発・テスト環境での簡易データベース
  • 小規模なWebサイト(アクセス数が少ない場合)
  • 設定ファイルやキャッシュの管理
  • ちょっとしたデータの管理やSQLの学習用

SQLite公式サイト

特徴の比較表

項目 MySQL PostgreSQL SQLite
主な用途 Webアプリ, CMS, ECサイト 複雑なアプリ, データ分析, GIS, 大規模システム アプリ組込, ローカルデータ, テスト, 学習用
サーバー 必要 (クライアント/サーバー型) 必要 (クライアント/サーバー型) 不要 (ファイルベース)
ライセンス オープンソース (GPL / 商用) オープンソース (PostgreSQL License) パブリックドメイン (完全無料)
設定の容易さ 比較的容易 MySQLよりやや複雑 非常に容易 (ファイル作成のみ)
同時接続性 高い 高い 低い (特に書き込み)
機能性・拡張性 豊富 非常に豊富、拡張性が高い 基本的な機能に特化、軽量
SQL標準準拠 比較的高い 非常に高い 基本的な機能は準拠

どのRDBMSを選べばいいの? 🤔

ここまで3つの代表的なRDBMSを見てきましたが、「じゃあ、どれを使えばいいの?」と迷ってしまうかもしれませんね。選ぶ際のヒントをいくつかご紹介します。

  • 学習目的なら: まずは手軽に始められるSQLiteが良いでしょう。インストール不要で、すぐにSQLを試せます。基本的なSQLの構文はMySQLやPostgreSQLとも共通しています。もう少し本格的な開発環境を体験したいなら、情報量が多く、Web開発でよく使われるMySQLもおすすめです。
  • Webアプリケーション開発: 世界中で広く使われ、レンタルサーバーなどでも標準的に用意されていることが多いMySQLが有力な選択肢です。WordPressなどのCMSを使う場合もMySQLが指定されていることが多いです。より複雑な機能や高いデータ信頼性が求められる場合は、PostgreSQLも検討しましょう。
  • スマートフォンアプリやデスクトップアプリ: アプリケーション内にデータを保存したい場合は、軽量で導入が簡単なSQLiteが最適です。
  • データ分析や研究用途: 複雑な集計や分析機能、多様なデータ型を扱えるPostgreSQLが強みを発揮します。
  • 大規模でミッションクリティカルなシステム: 高い信頼性、堅牢性、豊富な機能を持つPostgreSQLが適していることが多いです。MySQLの商用版や、Oracle Database、Microsoft SQL Serverといった他の商用RDBMSも選択肢に入ってきます(これらは今回詳しく紹介しませんでしたが、非常に高性能なRDBMSです)。

最終的には、プロジェクトの要件(扱うデータの種類や量、必要な機能、パフォーマンス要件、開発者のスキルなど)によって最適なRDBMSは異なります。最初はあまり深く悩みすぎず、まずは学習用としてSQLiteやMySQLあたりから触ってみるのが良いでしょう 👍。

まとめ ✨

今回は、SQLを学ぶ上で欠かせないRDBMSの基礎について、代表的なMySQL, PostgreSQL, SQLiteを中心に解説しました。

  • RDBMSはデータを表形式で管理するシステムであること。
  • MySQLはWeb開発で広く使われ、高速性と使いやすさが特徴。
  • PostgreSQLは多機能で拡張性が高く、複雑な処理やデータ分析に強い。
  • SQLiteは軽量でサーバー不要、アプリ組込みや学習用に便利。
  • 用途や目的に合わせて適切なRDBMSを選ぶことが大切。

データベースの世界は奥が深いですが、まずはこれらのRDBMSの特徴を掴んでおくことで、今後のSQL学習がよりスムーズに進むはずです。次のステップでは、いよいよ開発環境を準備して、実際にSQLを書いてみましょう! 💪

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