【初心者向け】ISO/IEC 27002ってなに?ISMSの管理策ガイドラインを徹底解説!

用語解説

情報セキュリティの「やり方」がわかる国際標準

ISO/IEC 27002とは?🤔

ISO/IEC 27002(アイエスオー/アイイーシー にまんななせん に)は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を導入・運用する上で、どのように情報セキュリティ対策(管理策)を実施すればよいか、その具体的なベストプラクティス(最良の実践方法)を示した国際規格です。

簡単に言うと、情報セキュリティ対策の「お手本集」「実践ガイド」のようなものです。🏢✨

ポイント: ISO/IEC 27002自体は認証規格ではありません。認証が必要な場合は、後述するISO/IEC 27001の認証を取得します。ISO/IEC 27002は、そのための具体的な実践方法をサポートするガイドラインです。

ISO/IEC 27001との関係は?🤝

ISO/IEC 27002を理解するには、ISO/IEC 27001との関係を知ることが重要です。

  • ISO/IEC 27001: 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の要求事項を定めた国際規格です。組織がISMSを構築・運用し、認証を取得するためのルールブックのようなものです。「何を」すべきかが書かれています。
  • ISO/IEC 27002: ISO/IEC 27001の附属書Aにリストアップされている管理策(情報セキュリティ対策)について、「どのように」実施すればよいかの具体的な実践ガイドラインを示しています。

つまり、ISO/IEC 27001が「情報セキュリティのために、こういう対策項目(管理策)を検討しなさい」と要求しているのに対し、ISO/IEC 27002は「その対策項目は、具体的にはこういう風にやるといいですよ」と教えてくれる関係です。車の運転で例えると、27001が「安全運転しなさい」というルールで、27002が「例えば、急ブレーキや急ハンドルはやめましょう」という具体的な運転方法のアドバイス、といったイメージです。🚗💨

ISO/IEC 27001の認証を取得・維持するためには、附属書Aの管理策を参考に自社に必要な対策を決定し実施しますが、その際にISO/IEC 27002が非常に役立ちます。

最新版:ISO/IEC 27002:2022 ✨

ISO/IEC 27002は、2013年版から約9年ぶりに改訂され、2022年2月に最新版である「ISO/IEC 27002:2022」が発行されました。

主な変更点は以下の通りです。

  • タイトルの変更: 旧:「情報技術-セキュリティ技術-情報セキュリティ管理策の実践のための規範」
    新:「情報セキュリティ、サイバーセキュリティ及びプライバシー保護-情報セキュリティ管理策」
    👉 サイバーセキュリティやプライバシー保護の観点がより重視されるようになりました。🛡️
  • 管理策の構成変更: 従来の14分類・114管理策から、4つのテーマ(組織的、人的、物理的、技術的)に再構成され、管理策の数は93個に整理・統合されました。(一部新規追加あり)
  • 新規管理策の追加: 脅威インテリジェンス、クラウドサービス利用時の情報セキュリティ、データマスキング、データ漏洩防止など、現代的なリスクに対応するための11個の管理策が新たに追加されました。☁️
  • 属性の導入: 各管理策に「管理策タイプ」「情報セキュリティ特性」「サイバーセキュリティ概念」「運用能力」「セキュリティドメイン」といった5つの属性が付与され、管理策を異なる視点から分類・検索しやすくなりました。📊

ISO/IEC 27002:2022の4つのテーマ

テーマ管理策の数概要
組織的管理策37ポリシー、役割と責任、資産管理、アクセス制御の考え方、委託先管理など、組織全体の体制やルールに関する管理策。
人的管理策8従業員の意識向上、教育・訓練、雇用終了時の対応など、人に関連する管理策。
物理的管理策14オフィスへの入退室管理、機器の保護、クリアデスク・クリアスクリーンなど、物理的な環境や物に関する管理策。
技術的管理策34ネットワーク管理、マルウェア対策、バックアップ、暗号化、ログ管理、セキュア開発など、技術的な対策に関する管理策。
JIS Q 27002:2024: ISO/IEC 27002:2022に対応する日本の国家規格(JIS)として、JIS Q 27002:2024が2024年6月21日に発行されました。内容はISO/IEC 27002:2022と同等です。🇯🇵

なぜISO/IEC 27002が重要なのか?💡

情報セキュリティ対策は、組織の規模や業種、扱う情報によって様々です。何から手をつければ良いか、どのように対策すれば効果的なのか、迷うことも多いでしょう。🤔

ISO/IEC 27002は、世界中の専門家によってまとめられた情報セキュリティ対策の「ベストプラクティス集」です。これを参考にすることで、

  • 🌍 国際的に認められた標準的な対策を知ることができる
  • 🛡️ 自社に必要な対策を網羅的かつ具体的に検討できる
  • 👍 効果的な情報セキュリティ体制を構築・維持するための具体的なヒントを得られる

といったメリットがあります。ISMS認証(ISO/IEC 27001)を目指す組織はもちろん、認証取得までは考えていなくても、自社の情報セキュリティレベルを向上させたいと考えているすべての組織にとって、非常に有用なガイドラインと言えるでしょう。🚀

まとめ

  • ISO/IEC 27002は、情報セキュリティ対策(管理策)の具体的な実践方法を示した国際的なガイドライン(ベストプラクティス集)。
  • ISO/IEC 27001(ISMS要求事項)の附属書Aに記載された管理策を「どのように」実施するかを解説している。
  • ISO/IEC 27002自体は認証規格ではない。
  • 最新版はISO/IEC 27002:2022(2022年2月発行)。管理策が93個に整理され、4つのテーマ(組織的、人的、物理的、技術的)で構成されている。
  • 組織が効果的な情報セキュリティ対策を実施するための重要な参考資料となる。

情報セキュリティ対策の第一歩として、まずはこのISO/IEC 27002にどのような対策が書かれているかを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。😊

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