【初心者向け】セキュリティモニタリングって何? 🔐 サイバー攻撃から守る仕組みを解説

用語解説

あなたの会社の情報資産を守る「目」の役割

🛡️ セキュリティモニタリングとは?

セキュリティモニタリングとは、コンピューターシステムやネットワークを常に見守り(監視し)、サイバー攻撃や不正アクセス、情報の持ち出しといった「怪しい動き」がないかを確認する活動のことです。まるで、警備員さんが建物を見回って異常がないかチェックするようなイメージですね!🕵️‍♀️

具体的には、パソコンやサーバー、ネットワーク機器などから出力される「ログ」と呼ばれる活動記録を集めて分析し、問題が発生していないかをチェックします。これにより、問題が起こったときにいち早く気づき、被害が大きくなる前に対処することを目指します。

ポイント: セキュリティモニタリングは、問題が起きるのを「未然に防ぐ」対策(例:ウイルス対策ソフト)とは少し違い、起きてしまった問題を「早期に発見し、対応する」ことに重点を置いています。

💡 なぜセキュリティモニタリングが必要なの?

現代では、サイバー攻撃の手口がどんどん巧妙になり、残念ながら完璧に防ぎきることは難しくなっています。また、うっかりミスや内部の人間による不正行為で情報が漏れてしまう可能性もあります。

セキュリティモニタリングが必要な主な理由は以下の通りです。

  • 脅威の早期発見: 不正アクセスやマルウェア(悪意のあるソフトウェア)の感染などの兆候を早く見つけ、被害を最小限に抑えるため。
  • インシデント対応の迅速化: 何か問題(インシデント)が起きた時に、原因を素早く特定し、復旧や再発防止策を立てやすくするため。
  • リスクの可視化: 組織内のどこにセキュリティ上の弱点(リスク)があるかを把握し、対策の優先順位をつけるため。
  • 法令遵守と信頼確保: 法律や業界のルール(コンプライアンス)を守り、顧客や取引先からの信頼を維持するため。個人情報保護法などの法律では、適切な安全管理措置が求められます。

例えば、2023年の調査では、過去3年間のサイバー攻撃による被害額の平均が1億円を超えているという報告もあり、早期発見・早期対応の重要性が増しています。

⚙️ どうやって監視するの?仕組みを解説

セキュリティモニタリングは、一般的に以下のような流れで行われます。

  1. ログ収集・監視: システムやネットワーク機器(ファイアウォールなど)から出力されるログデータを集めます。
  2. 脅威の検知・分析: 集めたログデータを分析し、異常なパターンや攻撃の兆候がないかを探します。専門的なツールを使ったり、専門家が分析したりします。
  3. インシデント対応・復旧: 脅威が見つかった場合、その影響範囲を特定し、被害を食い止め、システムを元通りに復旧させます。同時に、なぜ問題が起きたのか原因を調査し、再発防止策を考えます。
  4. 報告と改善: 監視結果や対応内容をまとめ、今後のセキュリティ対策の改善に役立てます。

これらの作業を効率的に行うために、専門のツールやサービスが利用されます。

🛠️ モニタリングで使われる主なツール・仕組み

セキュリティモニタリングでは、以下のようなツールや仕組みがよく使われます。

ツール/仕組み 主な役割 簡単な説明
SIEM (シーム)
(Security Information and Event Management)
ログの統合管理・相関分析 複数の機器からログを集約し、関連性を分析して高度な脅威を見つけ出す司令塔のような存在。
IDS (アイディーエス)
(Intrusion Detection System)
不正侵入検知 ネットワークやシステムへの不正なアクセスや攻撃の試みを検知し、管理者に通知する。
IPS (アイピーエス)
(Intrusion Prevention System)
不正侵入防止 IDSの機能に加え、検知した不正な通信を自動的にブロックする。
ファイアウォール (FW) 通信の制御 ネットワークの出入り口で、許可された通信だけを通し、不正な通信を遮断する壁のような役割。
WAF (ワフ)
(Web Application Firewall)
Webアプリケーション保護 WebサイトやWebアプリケーションへの攻撃(SQLインジェクションなど)を検知・防御する。
EDR (イーディーアール)
(Endpoint Detection and Response)
PCやスマホの監視・対応 パソコンやスマートフォンのような端末(エンドポイント)の操作や挙動を監視し、脅威を検知して対応する。
SOC (ソック)
(Security Operation Center)
監視・分析・対応の専門組織 セキュリティ専門家が24時間365日体制で監視、分析、インシデント対応を行う専門チームやサービスのこと。

これらのツールや仕組みを組み合わせることで、より網羅的で効果的なセキュリティモニタリングが実現します。

✅ セキュリティモニタリングのメリット

セキュリティモニタリングを導入することで、以下のようなメリットがあります。

  • 早期発見・早期対応: 問題が大きくなる前に気づき、迅速に対応できる。
  • 被害の最小化: インシデントによる業務停止や情報漏洩などの被害を最小限に抑えられる。
  • セキュリティレベルの向上: 継続的な監視により、組織全体のセキュリティ意識と対策レベルが向上する。
  • 原因究明と再発防止: インシデント発生時に、ログから原因を特定し、効果的な再発防止策を立てられる。
  • コンプライアンス強化: 法令やガイドラインで求められるセキュリティ要件を満たす助けとなる。

⚠️ セキュリティモニタリングの課題

一方で、セキュリティモニタリングにはいくつかの課題もあります。

  • 専門知識が必要: ログの分析やツールの運用には高度な知識やスキルが求められる。
  • 人材不足: 高度なスキルを持つセキュリティ人材は不足している。
  • コストがかかる: ツールの導入や専門家(SOCなど)への委託には費用がかかる。
  • 運用負荷: 大量のログデータを処理し、誤検知(問題ないのにアラートが出る)に対応するなど、運用に手間がかかる場合がある。
  • 継続的な改善が必要: 新しい攻撃手法に対応するため、常に監視ルールや体制を見直し、改善し続ける必要がある。
注意点: これらの課題から、自社だけで高度なセキュリティモニタリング体制を構築・維持するのは難しい場合もあります。そのため、専門のベンダーが提供するSOCサービスなどを利用する企業も増えています。

まとめ

セキュリティモニタリングは、サイバー攻撃や内部不正などの脅威から大切な情報資産を守るための「目」となる重要な活動です 👁️‍🗨️。システムやネットワークを常時監視し、異常を早期に検知・対応することで、被害を最小限に抑えることができます。

完璧な防御が難しい現代において、セキュリティモニタリングの重要性はますます高まっています。自社の状況に合わせて、適切なツールやサービスの導入を検討し、継続的にセキュリティ体制を見直していくことが大切です。

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