🤝 サイバーセキュリティの新戦力!パープルチームってなんだろう? 💜

こんにちは!サイバーセキュリティの世界には、色々な専門チームがあるのを知っていますか? 🤔 有名なのは、攻撃役の「レッドチーム」と防御役の「ブルーチーム」です。 そして最近注目されているのが、今回紹介する「パープルチーム」です!

なんだか戦隊ヒーローみたいでワクワクしますね!🦸‍♀️ この記事では、パープルチームがどんな役割を持っているのか、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

💡 パープルチームって何をするの?

パープルチームは、サイバーセキュリティの世界で、攻撃側のレッドチームと防御側のブルーチームの「橋渡し役」となるチームや活動のことを指します。 名前の由来は、赤色 (Red) と青色 (Blue) を混ぜると紫色 (Purple) になることから来ています。🎨

具体的には、レッドチームが行う模擬攻撃(サイバー攻撃の真似っこ)で得られた知見や、ブルーチームが持つ防御の知識を、お互いに共有し、協力して組織全体のセキュリティレベルを高めることを目的としています。

従来のレッドチームとブルーチームは、それぞれ独立して活動することが多く、連携が不足しがちでした。レッドチームが見つけた弱点をブルーチームが知らなかったり、ブルーチームの防御策がレッドチームの攻撃手法に対して有効でなかったり…といった課題があったのです。

そこでパープルチームが登場! 🤝 レッドチームとブルーチームが効果的に連携できるようにサポートし、より実践的で効率の良いセキュリティ対策を実現しよう、というのがパープルチームの考え方です。

🎯 なぜパープルチームが必要なの?メリットは?

パープルチームの活動には、たくさんのメリットがあります。

  • セキュリティ体制の総合的な強化 💪: 攻撃と防御の両方の視点を取り入れることで、より現実的で効果的なセキュリティ対策が可能になります。弱点の発見から改善までのサイクルが早くなります。
  • リアルタイムな脅威への対応力向上 🚀: 実際の攻撃を模した訓練を通じて、ブルーチームは最新の攻撃手法への対応力を高め、レッドチームはブルーチームの防御能力を理解し、より高度な攻撃シナリオを作成できます。
  • チーム間の連携強化と知識共有 🧠: レッドチームとブルーチームが協力し、お互いの技術や知識を共有することで、チーム全体のスキルアップにつながります。コミュニケーションが活発になり、組織全体のセキュリティ意識も向上します。
  • セキュリティ投資の最適化 💰: どこに弱点があり、どの対策が効果的かを具体的に把握できるため、限られた予算やリソースをより効果的に配分できます。

🔴🔵🟣 レッドチーム、ブルーチームとの違い

それぞれのチームの役割を簡単に比較してみましょう。

チーム 主な役割 目的 イメージカラー
レッドチーム 攻撃者の視点でシステムの弱点を見つける(模擬攻撃) セキュリティ対策の有効性を評価・検証する 赤 ❤️
ブルーチーム システムやネットワークを監視・防御する サイバー攻撃を検知・対応・防御する 青 💙
パープルチーム レッドチームとブルーチームの連携を促進・調整する 攻撃と防御の情報を共有し、セキュリティ対策を継続的に改善する 紫 💜

パープルチームは、独立したチームとして存在する場合もあれば、レッドチームとブルーチームのメンバーが協力して行う「活動」や「機能」そのものを指す場合もあります。大切なのは、攻撃と防御が連携するという「考え方」です。

⚙️ パープルチームはどうやって活動するの?

パープルチームの活動は、組織によって様々ですが、一般的には以下のような流れで行われます。

  1. 計画・準備: レッドチームとブルーチームが協力して、テストする攻撃シナリオや目的を決めます。
  2. 模擬攻撃の実行 (レッドチーム): レッドチームが計画に沿って模擬攻撃を行います。
  3. 検知と対応 (ブルーチーム): ブルーチームは攻撃を検知し、対応します。この際、パープルチーム(またはその機能を持つ担当者)がリアルタイムで情報共有を促進することもあります。
  4. 結果の分析と評価: 攻撃と防御の結果を両チームで共有し、何がうまくいき、どこに改善点があったかを分析します。
  5. 改善策の提案と実施: 分析結果に基づき、具体的な改善策(防御ルールの修正、新しいツールの導入検討など)を決定し、実施します。
  6. 継続的な改善: このサイクルを繰り返すことで、継続的にセキュリティ体制を強化していきます。

Cisco Talos IR チームなどは、2023年頃からパープルチーム演習サービスを提供しており、顧客企業のセキュリティギャップ評価や強化を支援しています。

まとめ ✨

パープルチームは、レッドチーム(攻撃)とブルーチーム(防御)の強みを組み合わせ、お互いの知識を共有することで、組織のサイバーセキュリティをより効果的に、そして継続的に強化するための重要なアプローチです。🛡️

単にツールを導入するだけでなく、チーム間の連携を深め、実践的な訓練を通じてセキュリティレベルを向上させる、まさに「協力」が生み出す新しいセキュリティの形と言えるでしょう。🤝