【初心者向け】話題のCASB(キャスビー)って何?クラウド時代のセキュリティ対策を徹底解説!🤔

最近よく聞く「CASB(キャスビー)」という言葉。なんだか難しそう…と感じていませんか?
大丈夫です!この記事では、IT初心者の方にも分かりやすく、CASBがどんなもので、なぜ今注目されているのかを解説します。

そもそもCASBって何?🤷‍♀️

CASBは「Cloud Access Security Broker」の略で、日本語だと「クラウドアクセスセキュリティブローカー」と訳されます。「キャスビー」や「キャズビー」と呼ばれています。

簡単に言うと、会社(あなた)と、利用している様々なクラウドサービス(例えば、Google Workspace、Microsoft 365、Slackなど)の間に入って、安全な利用を見守ってくれる仲介役(ブローカー)のようなものです。

2012年にアメリカの調査会社ガートナーによって提唱された考え方で、たくさんのクラウドサービスを安全に使うための仕組みとして生まれました。

なぜCASBが必要なの?🤔 クラウド利用のリスク

今や多くの企業で、メール、ファイル共有、チャットなど、様々なクラウドサービスが当たり前に使われています。とても便利ですよね!🥳

でも、便利な反面、セキュリティのリスクも増えています。

  • シャドーITの問題: 会社が許可していないクラウドサービスを、社員が勝手に使ってしまうこと。情報漏洩のリスクが高まります。
  • 情報漏洩のリスク: 大事な会社の情報が、設定ミスや不正アクセスで外部に漏れてしまう危険性があります。
  • コンプライアンス違反: 会社のルールや法律で定められた基準を守らずに、クラウドサービスを使ってしまう問題です。
  • 外部からの攻撃: マルウェア(悪意のあるプログラム)感染や不正アクセスのリスクも常に存在します。

以前は、会社のネットワーク(社内LAN)を守る「境界型セキュリティ」が主流でしたが、クラウド利用が広がり、働く場所も多様化した今、それだけでは不十分になってきました。

そこで、複数のクラウドサービスをまとめて、一貫したセキュリティ対策を行うCASBが必要になってきたのです。

CASBの主な機能(できること)✨

CASBには主に4つの機能があります。これらを活用することで、クラウドサービスを安全に利用できるようになります。

機能 どんなことができる? 具体的なメリット
① 可視化 👀 どの社員が、いつ、どのクラウドサービスを使っているかを把握する。
  • 許可されていないサービス(シャドーIT)を発見できる。
  • 怪しい動きがないかチェックできる。
  • リスクのあるサービス利用を把握できる。
② コンプライアンス 📜 会社のセキュリティルールや法律に合わせて、クラウドサービスの利用を管理・制御する。
  • 全社で統一されたセキュリティルールを適用できる。
  • ルール違反の利用を制限できる。
  • 業界の規制や法律を守る助けになる。
③ データセキュリティ 🛡️ クラウド上の大切なデータを守る。情報の持ち出しや漏洩を防ぐ。
  • 重要なデータを暗号化できる。
  • 誰がどのデータにアクセスできるか細かく設定できる。
  • 機密情報の不正な持ち出しや共有をブロックできる。
④ 脅威防御 ⚔️ マルウェア感染や不正アクセスなどの脅威から守る。
  • 危険なファイル共有やダウンロードをブロックできる。
  • 不審なアカウントの動き(大量ダウンロードなど)を検知・制限できる。
  • マルウェアに感染したファイルを隔離できる。

これらの機能を組み合わせることで、会社は社員の利便性を保ちつつ、クラウド利用に伴う様々なリスクに対応できるようになります。

CASB導入のメリット 😊

  • セキュリティ強化: クラウド利用に関する様々なリスクをまとめて対策できる。
  • シャドーIT対策: 会社が把握していないサービスの利用を防ぎ、管理下に置ける。
  • コンプライアンス遵守: 会社のルールや法規制を守りやすくなる。
  • 情報漏洩防止: 大切なデータが外部に漏れるのを防ぐ。
  • 管理の効率化: 複数のクラウドサービスのセキュリティ設定を一元管理できる。
  • ゼロトラストセキュリティへの一歩: 「何も信頼しない」を前提とした新しいセキュリティ(ゼロトラスト)を実現する上で重要な役割を果たす。

CASB導入の注意点 🤔

メリットの多いCASBですが、導入時にはいくつか注意点もあります。

  • 製品選びが重要: 自社で利用しているクラウドサービスに対応しているか、必要な機能が揃っているかなどを確認する必要があります。
  • 運用体制: CASBを効果的に使うためには、設定や監視を行う担当者や体制が必要です。専門的な知識が求められる場合もあります。
  • コスト: 製品の導入費用や運用費用がかかります。
  • 万能ではない: CASBはクラウドセキュリティの強力なツールですが、すべてのセキュリティ問題を解決するわけではありません。他の対策との組み合わせが重要です。例えば、異常な行動は検知できても、その原因究明には別のツールが必要になることがあります。

まとめ 💡

CASBは、クラウドサービス利用が当たり前になった現代において、企業が安全に業務を進めるために非常に重要なセキュリティソリューションです。

クラウド利用の「見守り役」として、利用状況の可視化、ルールの遵守、データの保護、そして脅威からの防御という4つの柱で、企業のクラウド環境を守ります。

もしあなたの会社でクラウドサービスの利用が進んでいるなら、CASBの導入は検討する価値が大いにありますよ!👍