[PHPのはじめ方] Part3: 最初のPHPスクリプト:Hello World

プログラミングの世界へようこそ!まずは定番の「Hello World」から始めましょう。

多くのプログラミング言語学習で、最初に書くのが「Hello World」という文字列を表示するプログラムです。これは、プログラミング言語の基本的な書き方や、開発環境が正しく動作するかを確認するための、いわば「準備運動」のようなものです。💪

PHPを使ってWebページに動的なコンテンツを表示する第一歩として、まずはこの「Hello World」をブラウザに表示させることから始めてみましょう!

PHPコードを書いてみよう ✍️

まず、お使いのテキストエディタ(Visual Studio Code, Sublime Text, Atomなど、普段使っているもので構いません)を開いて、新しいファイルを作成します。

そして、以下のコードを記述してください。これがPHPで「Hello World!」と表示するための最もシンプルなコードです。

<?php
echo "Hello World!";
?>

コードの解説 🔍

  • <?php: これはPHPコードの始まりを宣言する「開始タグ」です。Webサーバーはこれを見ると、「ここからPHPの処理が始まるぞ」と認識します。
  • echo: これはPHPの命令の一つで、指定した文字列や変数の内容をWebページに出力(表示)する役割を持ちます。画面に何かを表示させたいときによく使います。
  • "Hello World!": echo命令で出力したい文字列です。文字列は通常、ダブルクォーテーション(")またはシングルクォーテーション(')で囲みます。
  • ; (セミコロン): PHPでは、命令(文)の終わりを示すためにセミコロンを記述します。これを忘れるとエラーになることが多いので注意しましょう!
  • ?>: これはPHPコードの終わりを示す「終了タグ」です。これ以降は通常のHTMLとして扱われます。ただし、ファイル全体がPHPコードのみの場合は、この終了タグは省略することが推奨されています(今回は記述しています)。

ファイルを保存して実行してみよう 🚀

さて、コードが書けたら、ファイルを保存しましょう。ファイル名は自由に決められますが、ここでは hello.php という名前にしてみます。重要なのは、ファイルの拡張子を必ず .php にすることです。 これにより、WebサーバーはこのファイルをPHPファイルとして認識します。

次に、保存した hello.php ファイルを、Webサーバーが外部に公開するために設定されているフォルダ(ドキュメントルートと呼ばれます)に配置します。 XAMPPやMAMPなどの開発環境を使っている場合、このフォルダは通常 htdocswww といった名前になっています。(具体的な場所は、XAMPP/MAMPの設定やインストール手順を確認してください)

ファイルの配置が完了したら、Webサーバー(Apacheなど)を起動した状態で、お使いのWebブラウザ(Chrome, Firefox, Edgeなど)を開きます。そして、アドレスバーに以下のURLを入力してアクセスします。

http://localhost/hello.php

(もし hello.php をドキュメントルート内のサブフォルダ、例えば my_project というフォルダに入れた場合は、http://localhost/my_project/hello.php のようになります。)

ブラウザの画面に「Hello World!」と表示されれば、最初のPHPスクリプトの実行は成功です!🎉 おめでとうございます!

🤔 うまく表示されない場合

もし「Hello World!」が表示されなかったり、エラーメッセージが出たりする場合は、以下の点を確認してみてください。
  • Webサーバーは起動していますか? XAMPPやMAMPのコントロールパネルでApacheサーバーが起動中(Running)になっているか確認しましょう。
  • ファイルは正しい場所にありますか? 保存した hello.php が、Webサーバーのドキュメントルート(htdocswww)直下、または意図したフォルダに配置されているか確認しましょう。
  • ファイル名と拡張子は正しいですか? hello.php と正確に保存されていますか?(例: hello.php.txt のようになっていませんか?)
  • コードのスペルミスはありませんか? <?php, echo, セミコロン ;, ?> などをもう一度見直してみましょう。
  • ブラウザでアクセスしているURLは正しいですか? http://localhost/ の後に、ファイル名やフォルダ名を正しく入力していますか?
焦らず一つずつ確認すれば、きっと解決策が見つかります!

今回は、PHPプログラミングの第一歩として、「Hello World!」という文字列をブラウザに表示する方法を学びました。

やったことは以下の通りです。

  1. <?php ... ?> タグを使ってPHPコードを記述する。
  2. echo 命令を使って文字列を出力する。
  3. ファイルを .php 拡張子で保存する。
  4. ファイルをWebサーバーのドキュメントルートに配置する。
  5. Webブラウザからファイルにアクセスして実行結果を確認する。

非常にシンプルですが、PHPプログラムを作成し、Webサーバーを通じて実行するという基本的な流れを体験できましたね!

次のステップでは、作成したPHPファイルをWebサーバー経由で実行する仕組みや、ファイルの保存場所についてもう少し詳しく見ていきます。どんどんPHPの世界を探検していきましょう! 🗺️