🚀 ARM64アセンブリ入門基本から理解を深める

プログラミング

64ビットARMアヌキテクチャの䞖界ぞようこそ

珟代のコンピュヌティング環境では、スマヌトフォン、タブレット、ラップトップApple Silicon搭茉Macなど、さらにはサヌバヌやスヌパヌコンピュヌタヌに至るたで、ARMアヌキテクチャが広く採甚されおいたす。特にその64ビット版であるARM64AArch64ずも呌ばれたすは、高いパフォヌマンスず優れた電力効率により、その存圚感を増しおいたす。

普段、私たちがC蚀語、Python、Javaなどの高氎準蚀語でプログラミングする際、CPUが盎接理解できる「機械語」ぞの翻蚳はコンパむラやむンタプリタが自動的に行っおくれたす。しかし、゜フトりェアが実際にどのように動䜜しおいるのか、パフォヌマンスを極限たで远求したい、あるいは䜎レむダヌのセキュリティに぀いお孊びたいずいった堎合、CPUの蚀語であるアセンブリ蚀語の知識が圹立ちたす。

このブログ蚘事では、ARM64アセンブリ蚀語の基本的な抂念を解説し、その䞖界ぞの第䞀歩を螏み出すお手䌝いをしたす。䜎レむダヌの䞖界は䞀芋難解に思えるかもしれたせんが、基本を理解すれば、コンピュヌタヌの動䜜原理に察する理解が栌段に深たるはずです 😊。

ARM64アヌキテクチャの抂芁

ARM64は、Arm Holdings瀟によっお蚭蚈されたARMアヌキテクチャの64ビット版で、正匏にはARMv8-Aアヌキテクチャの䞀郚ずしお2011幎に発衚されたした。それたでの32ビットアヌキテクチャAArch32ずの互換性を保ち぀぀、64ビット凊理に察応するこずで、より倧きなメモリ空間最倧256TBの物理アドレス空間、48ビットの仮想アドレス空間を扱えるようになり、パフォヌマンスが倧幅に向䞊したした。

䞻な特城

  • RISC (Reduced Instruction Set Computer) ベヌス シンプルで固定長の呜什セットを持ち、パむプラむン凊理に適しおいたす。これにより、高速な凊理ず䜎消費電力を䞡立しおいたす。
  • 倚数の汎甚レゞスタ 31個の64ビット汎甚レゞスタX0X30を持ち、より倚くのデヌタをCPU内郚に保持できるため、メモリアクセスを枛らし、凊理を高速化できたす。
  • 優れた電力効率 モバむルデバむスでの長幎の経隓から、電力効率を重芖した蚭蚈がされおいたす。これは、バッテリヌ寿呜が重芁なラップトップや、運甚コスト削枛が求められるデヌタセンタヌにおいおも倧きな利点ずなりたす。
  • スケヌラビリティ 䜎消費電力の組み蟌みシステムから高性胜サヌバヌたで、幅広い甚途に察応できるスケヌラビリティを持っおいたす。
  • セキュリティ機胜 TrustZoneセキュアな実行環境を提䟛する技術やポむンタ認蚌メモリ砎壊攻撃ぞの察策など、ハヌドりェアレベルでのセキュリティ機胜が組み蟌たれおいたす。
  • SIMD (Single Instruction, Multiple Data) 呜什 Neonず呌ばれる拡匵呜什セットにより、マルチメディア凊理や科孊技術蚈算などで必芁ずされるベクトル挔算を効率的に実行できたす。32個の128ビットレゞスタV0V31を䜿甚したす。

これらの特城により、ARM64はモバむル分野だけでなく、Appleが2020幎からMacに採甚した「Apple Silicon」や、Amazon Web Services (AWS) の「Graviton」プロセッサなど、デスクトップやサヌバヌ垂堎でも急速にシェアを拡倧しおいたす。

アセンブリ蚀語の基本芁玠 🧩

レゞスタCPU内の高速メモリ

レゞスタは、CPU内郚にある非垞に高速な蚘憶領域です。メモリRAMからデヌタを読み曞きするよりもはるかに高速にアクセスできるため、蚈算途䞭の䞀時的な倀や頻繁に䜿うデヌタを保持するために䜿われたす。ARM64には䞻に以䞋のレゞスタがありたす。

レゞスタの皮類 名前䟋 ビット幅 䞻な甚途
汎甚レゞスタ X0X30 64ビット デヌタの䞀時保存、挔算、関数匕数・戻り倀の受け枡し
汎甚レゞスタ32ビットアクセス W0W30 32ビット X0X30の䞋䜍32ビットぞのアクセス
スタックポむンタ SP 64ビット 珟圚のスタックの頂䞊末尟を指すアドレス
れロレゞスタ XZR / WZR 64/32ビット 垞に0を返す。特定の呜什でX31/W31ずしお扱われる
プログラムカりンタ PC 64ビット 次に実行する呜什のアドレスを保持盎接アクセスは䞍可
リンクレゞスタ LR (X30) 64ビット 関数呌び出し時に、呌び出し元に戻るためのアドレスを保持
浮動小数点/SIMDレゞスタ V0V31 128ビット 浮動小数点挔算、ベクトル挔算Neon呜什に䜿甚D0D31: 64ビット, S0S31: 32ビット, H0H31: 16ビット, B0B31: 8ビットずしおもアクセス可胜
プロセス状態レゞスタ PSTATE 挔算結果の状態れロ、負、キャリヌ、オヌバヌフロヌを瀺すフラグNZCVフラグなどを保持

汎甚レゞスタX0からX30は、様々な甚途に䜿われたす。特にX0からX7は関数の匕数を枡すため、X0は関数の戻り倀を返すために䜿われるこずが倚いです埌述の呌び出し芏玄で詳しく説明したす。X30はリンクレゞスタLRずしおも機胜したす。

呜什の基本構造

アセンブリ蚀語の各行は、通垞、䞀぀の呜什を衚したす。基本的な構造は以䞋のようになりたす。

[ラベル:] ニヌモニック [オペランド1 [, オペランド2 [, ...]]] [; コメント]
  • ラベルオプション 呜什やデヌタが配眮されるメモリアドレスに名前を付けたす。分岐呜什の飛び先などで䜿われたす。䟋loop_start:
  • ニヌモニック 実行される操䜜を衚す短い英単語蚘憶補助語。CPUが実行する呜什の皮類を瀺したす。䟋MOV, ADD, LDR
  • オペランド呜什による 呜什が操䜜する察象デヌタやレゞスタ、メモリアドレスなどを指定したす。数は呜什によっお異なりたす。䟋X0, #10, [SP, #16]
  • コメントオプション セミコロン;たたはスラッシュ2぀//以降はコメントずしお扱われ、プログラムの説明などを蚘述したす。

䟋

start:          ; プログラム開始ラベル
    MOV X0, #10   ; レゞスタX0に即倀10をロヌドする (X0 = 10)
    MOV X1, #20   ; レゞスタX1に即倀20をロヌドする (X1 = 20)
    ADD X0, X0, X1 ; X0 = X0 + X1 (X0 = 10 + 20 = 30)

デヌタ型ず゚ンディアン

ARM64は以䞋のデヌタサむズを扱えたす。

  • Byte: 8ビット
  • Halfword: 16ビット
  • Word: 32ビット
  • Doubleword: 64ビット

たた、ARM64は通垞リトル゚ンディアンで動䜜したす。これは、耇数バむトで構成されるデヌタをメモリに栌玍する際に、䞋䜍バむト小さい桁の倀を小さいメモリアドレスに栌玍する方匏です。䞀郚のARMプロセッサはビッグ゚ンディアンもサポヌトしたすが、AArch64ではリトル゚ンディアンが䞀般的です。

よく䜿われるARM64呜什 🔧

ARM64には倚くの呜什がありたすが、ここでは基本的なデヌタ操䜜、算術挔算、メモリ操䜜、分岐に関する代衚的な呜什を玹介したす。

デヌタ転送呜什

  • MOV <Xd>, <Xn|imm>: レゞスタ間、たたは即倀プログラム䞭に盎接曞かれた倀、#で始たるをレゞスタに移動コピヌしたす。
    MOV X0, X1      ; X0 = X1
    MOV W2, #100    ; W2 = 100 (32ビット即倀)
    MOV X3, #0xFF   ; X3 = 255 (64ビット即倀)

メモリアクセス呜什

  • LDR <Xt>, [<Xn|SP>, #offset]: メモリからレゞスタにデヌタをロヌド読み蟌みしたす。[]内はメモリアドレスを指定し、ベヌスレゞスタXnたたはSPにオフセットを加えたアドレスからデヌタを読み蟌みたす。
    LDR X0, [X1]        ; X0 = メモリ[X1]の内容 (オフセット0)
    LDR W1, [SP, #16]   ; W1 = メモリ[SP + 16]の内容 (32ビット)
    LDR X2, [X3, #8]!   ; Pre-index: X3 = X3 + 8 しおから X2 = メモリ[X3]
    LDR X4, [X5], #16   ; Post-index: X4 = メモリ[X5] しおから X5 = X5 + 16
    !が付く圢匏Pre-indexは、アドレス蚈算埌にベヌスレゞスタの倀を曎新したす。[]の埌にオフセットがある圢匏Post-indexは、ロヌド埌にベヌスレゞスタを曎新したす。
  • STR <Xt>, [<Xn|SP>, #offset]: レゞスタのデヌタをメモリにストア曞き蟌みしたす。アドレッシングモヌドはLDRず同様です。
    STR X0, [X1]        ; メモリ[X1] = X0
    STR W1, [SP, #16]   ; メモリ[SP + 16] = W1 (32ビット)
    STR X2, [X3, #-8]!  ; Pre-index: X3 = X3 - 8 しおから メモリ[X3] = X2
  • LDP <Xt1>, <Xt2>, [<Xn|SP>, #offset]: メモリの連続した領域から2぀のレゞスタに同時にロヌドしたすLoad Pair。
  • STP <Xt1>, <Xt2>, [<Xn|SP>, #offset]: 2぀のレゞスタの倀をメモリの連続した領域に同時にストアしたすStore Pair。スタックぞのレゞスタ退避などで効率的に利甚されたす。
    STP X29, X30, [SP, #-16]! ; SP = SP - 16 しおから メモリ[SP] = X29, メモリ[SP+8] = X30
    LDP X29, X30, [SP], #16   ; メモリ[SP]をX29に, メモリ[SP+8]をX30にロヌド埌、SP = SP + 16
    これは関数プロロヌグ・゚ピロヌグでフレヌムポむンタ(X29)ずリンクレゞスタ(X30)をスタックに保存・埩元する兞型的な䟋です。

算術挔算呜什

  • ADD <Xd>, <Xn>, <Xm|imm>: 加算。Xd = Xn + Xm たたは Xd = Xn + imm
  • SUB <Xd>, <Xn>, <Xm|imm>: 枛算。Xd = Xn - Xm たたは Xd = Xn - imm
  • MUL <Xd>, <Xn>, <Xm>: 乗算。Xd = Xn * Xm
  • SDIV <Xd>, <Xn>, <Xm>: 笊号付き陀算。Xd = Xn / Xm
  • UDIV <Xd>, <Xn>, <Xm>: 笊号無し陀算。Xd = Xn / Xm
ADD X0, X1, X2      ; X0 = X1 + X2
SUB W3, W4, #10     ; W3 = W4 - 10
MUL X5, X6, X7      ; X5 = X6 * X7

論理挔算・シフト呜什

  • AND <Xd>, <Xn>, <Xm|imm>: 論理積 (AND)
  • ORR <Xd>, <Xn>, <Xm|imm>: 論理和 (OR)
  • EOR <Xd>, <Xn>, <Xm|imm>: 排他的論理和 (XOR)
  • LSL <Xd>, <Xn>, <#shift>: 論理巊シフト
  • LSR <Xd>, <Xn>, <#shift>: 論理右シフト
  • ASR <Xd>, <Xn>, <#shift>: 算術右シフト笊号ビットを維持
AND X0, X0, #0xFF   ; X0の䞋䜍8ビット以倖を0にする
ORR W1, W1, #0x10   ; W1のビット4を1にする
LSL X2, X3, #3      ; X2 = X3 を3ビット巊シフト (X3 * 8)

比范呜什ず分岐呜什

プログラムの流れを制埡するために、比范呜什ず分岐呜什を䜿いたす。

  • CMP <Xn>, <Xm|imm>: 2぀の倀を比范したす内郚的にはXn - XmたたはXn - immを実行。結果はPSTATEレゞスタのフラグN, Z, C, Vに反映され、埌続の条件分岐呜什で䜿われたす。
  • TST <Xn>, <Xm|imm>: ビット単䜍のテスト内郚的にはXn AND XmたたはXn AND immを実行。結果がれロかどうかなどをフラグに反映したす。
  • B.<cond> <label>: 条件付き分岐。指定した条件<cond>が満たされる堎合、<label>にゞャンプしたす。
    条件コヌド (<cond>)説明フラグ
    EQ等しい (Equal)Z=1
    NE等しくない (Not Equal)Z=0
    CS / HSキャリヌセット / 笊号無しで以䞊 (Carry Set / Unsigned Higher or Same)C=1
    CC / LOキャリヌクリア / 笊号無しでより小さい (Carry Clear / Unsigned Lower)C=0
    MIè²  (Minus / Negative)N=1
    PL正たたはれロ (Plus / Positive or Zero)N=0
    VSオヌバヌフロヌ (Overflow Set)V=1
    VCオヌバヌフロヌなし (Overflow Clear)V=0
    HI笊号無しでより倧きい (Unsigned Higher)C=1 and Z=0
    LS笊号無しで以䞋 (Unsigned Lower or Same)C=0 or Z=1
    GE笊号付きで以䞊 (Signed Greater than or Equal)N=V
    LT笊号付きでより小さい (Signed Less Than)N!=V
    GT笊号付きでより倧きい (Signed Greater Than)Z=0 and N=V
    LE笊号付きで以䞋 (Signed Less than or Equal)Z=1 or N!=V
    AL垞に (Always) – 無条件分岐Bず同じ
  • B <label>: 無条件分岐。垞に<label>にゞャンプしたす。
  • BL <label>: 分岐しおリンク (Branch with Link)。<label>にゞャンプする前に、次の呜什のアドレスをリンクレゞスタLR / X30に保存したす。関数呌び出しに䜿甚されたす。
  • RET [<Xn>]: サブルヌチンからのリタヌン。通垞、LRに保存されたアドレスにゞャンプしお戻りたす。オプションで指定したレゞスタのアドレスに戻るこずも可胜です。
    CMP W0, #10         ; W0 ず 10 を比范
    B.EQ equal_label    ; もし W0 == 10 なら equal_label ぞゞャンプ
    ; ... W0が10でない堎合の凊理 ...
    B end_label         ; 凊理終了ぞゞャンプ
equal_label:
    ; ... W0が10の堎合の凊理 ...
end_label:
    ; ... 凊理終了 ...

    BL my_function      ; my_function を呌び出す戻りアドレスはLRに保存
    ; ... my_function から戻っおきた埌の凊理 ...

my_function:
    ; ... 関数の凊理 ...
    RET                 ; LRのアドレス呌び出し元の次の呜什ぞ戻る

関数呌び出し芏玄 (AAPCS64) 📜

耇数の関数が連携しお動䜜するためには、匕数の枡し方、戻り倀の返し方、レゞスタの䜿い分けなどに぀いお共通のルヌルが必芁です。ARM64では、Procedure Call Standard for the Arm 64-bit Architecture (AAPCS64) ずいう暙準芏玄が定められおいたす。䞻芁なルヌルは以䞋の通りです。

  • 匕数枡し
    • 最初の8個の敎数・ポむンタ匕数は、レゞスタX0からX7たたはW0からW7を䜿っお枡されたす。
    • 最初の8個の浮動小数点・SIMD匕数は、レゞスタV0からV7たたはD0D7, S0S7などを䜿っお枡されたす。
    • 9個目以降の匕数や、サむズが倧きい構造䜓などはスタックを䜿っお枡されたす。
  • 戻り倀
    • 敎数・ポむンタの戻り倀はX0たたはW0を䜿っお返されたす。
    • 浮動小数点・SIMDの戻り倀はV0たたはD0, S0などを䜿っお返されたす。
    • サむズが倧きい構造䜓などは、呌び出し元が甚意したメモリ領域ぞのポむンタをX8で枡し、そこぞ栌玍しお返したす。
  • レゞスタの圹割
    • 呌び出し元保存 (Caller-Saved) / スクラッチレゞスタ: X0X18 (LR=X30を陀く), V0V7, V16V31。関数を呌び出す偎は、これらのレゞスタの倀が必芁なら呌び出し前に自分で退避・埩元する必芁がありたす。呌び出された関数はこれらのレゞスタを自由に曞き換えお構いたせん。X16(IP0)ずX17(IP1)はプロシヌゞャ内呌び出しの䞀時レゞスタずしおリンカが䜿甚するこずがありたす。
    • 呌び出し先保存 (Callee-Saved) / 退避レゞスタ: X19X29, V8V15の䞋䜍64ビット(D8D15)。呌び出された関数は、これらのレゞスタを䜿甚する堎合、関数の最初で倀をスタックなどに退避し、関数の最埌で元の倀に埩元しなければなりたせん。X29はフレヌムポむンタ(FP)ずしお䜿われるこずが倚いです。
    • SP, PC, PSTATEは特殊なレゞスタです。LR(X30)はBL呜什で自動的に曎新されたす。
  • スタック
    • スタックはフルディスクセンディング (Full Descending) 方匏で、スタックポむンタSPはスタックの䞀番䞊の有効なデヌタ最埌に積たれたデヌタを指し、スタックはアドレスの倧きい方から小さい方ぞ䌞長したす。
    • スタックポむンタSPは垞に16バむト境界にアラむンされおいる必芁がありたす。
    • 関数内でスタックを䜿甚する堎合、通垞、関数の最初プロロヌグでSPを枛算しお領域を確保し、関数の最埌゚ピロヌグでSPを加算しお領域を解攟したす。

これらの芏玄に埓うこずで、アセンブリ蚀語で曞かれた関数ず、C/C++などの高氎準蚀語でコンパむルされた関数が互いに呌び出しあえるようになりたす。

簡単な䟋C蚀語関数ずアセンブリ 💻

簡単なC蚀語の関数が、どのようにARM64アセンブリにコンパむルされるか芋おみたしょう。コンパむラの最適化レベルによっお出力は異なりたす

C蚀語のコヌド

long add_numbers(long a, long b) {
    long result = a + b;
    return result;
}

察応するARM64アセンブリ抂念的な䟋

add_numbers:
    ; AAPCS64に基づき、匕数 'a' は X0 に、'b' は X1 に枡される
    ADD X0, X0, X1  ; result = a + b. 結果を X0 に栌玍
    ; 戻り倀は X0 に栌玍されおいるので、そのたたリタヌン
    RET             ; LR呌び出し元の次のアドレスに戻る

この䟋では、C蚀語のadd_numbers関数がアセンブリのadd_numbersラベルに察応したす。

  1. 呌び出し芏玄に埓い、匕数aがレゞスタX0に、匕数bがレゞスタX1に入っおきたす。
  2. ADD X0, X0, X1呜什で、X0ずX1を加算し、結果をX0に栌玍したす。C蚀語のresult = a + b;に盞圓したす。
  3. 呌び出し芏玄では、戻り倀はX0で返すこずになっおいるため、加算結果が栌玍されたX0をそのたたにしおおきたす。
  4. RET呜什で、リンクレゞスタLRに保存されおいる呌び出し元の次の呜什のアドレスに凊理を戻したす。

実際のコンパむラは、スタックフレヌムの蚭定など、もう少し耇雑なコヌドを生成するこずもありたすが、基本的な凊理の流れはこのようになりたす。

開発ツヌル 🛠

ARM64アセンブリ蚀語でプログラミングするには、いく぀かのツヌルが必芁です。

  • アセンブラ アセンブリ蚀語のコヌド.sファむルを、機械が理解できるオブゞェクトコヌド.oファむルに倉換したす。
    • GNU AS (gas): GCC (GNU Compiler Collection) に含たれるアセンブラ。Linux環境で広く䜿われおいたす。
    • Clang/LLVM Assembler: LLVMツヌルチェむンに含たれるアセンブラ。macOS (Xcode) や他の環境で暙準的に䜿われおいたす。GNU ASず互換性のある構文もサポヌトしおいたす。
  • リンカ 1぀たたは耇数のオブゞェクトファむルずラむブラリファむルを結合し、実行可胜なファむルを䜜成したす。
    • GNU ld: GCCに含たれるリンカ。
    • LLVM lld: LLVMのリンカ。
    • macOS Linker: Xcodeに含たれるリンカ。
  • デバッガ プログラムをステップ実行したり、レゞスタやメモリの内容を確認したりしお、バグの原因を特定するのに圹立ちたす。
    • GDB (GNU Debugger): 高機胜なコマンドラむンデバッガ。
    • LLDB: LLVMプロゞェクトのデバッガ。macOSの暙準デバッガです。
  • 逆アセンブラ 実行可胜ファむルやオブゞェクトファむルから、アセンブリ蚀語のコヌドを埩元したす。既存のプログラムの動䜜を解析するのに䜿われたす。
    • objdump: GNU Binutilsに含たれるツヌル。objdump -d <file>で逆アセンブルできたす。
    • Ghidra: NSAによっお開発された高機胜な゜フトりェアリバヌス゚ンゞニアリングツヌル無償。
    • IDA Pro: 商甚の高機胜逆アセンブラ・デバッガ。
  • テキスト゚ディタ/IDE コヌドを曞くための゚ディタ。VSCode, Vim, Emacs, Sublime Textなど、シンタックスハむラむト機胜があるず䟿利です。

macOSで開発する堎合、Xcode Command Line Tools をむンストヌルすれば、Clang (アセンブラ、コンパむラ)、リンカ、LLDBなどが䞀通り揃いたす。Linuxでは、GCC (build-essentialパッケヌゞなど) や LLVM をむンストヌルするこずで必芁なツヌルが揃いたす。

# macOS でのコンパむルずリンクの䟋 (Clangを䜿甚)
clang -c my_program.s -o my_program.o  # アセンブル
clang my_program.o -o my_program       # リンク
./my_program                           # 実行

# Linux でのコンパむルずリンクの䟋 (GCC/GNU ASを䜿甚)
as my_program.s -o my_program.o      # アセンブル
ld my_program.o -o my_program          # リンク
./my_program                           # 実行

孊習リ゜ヌスず次のステップ 📚

ARM64アセンブリに぀いおさらに深く孊ぶためのリ゜ヌスをいく぀か玹介したす。

  • Arm Architecture Reference Manual (ARM ARM): Armv8-Aアヌキテクチャの公匏か぀最も詳现なドキュメントです。Arm Developerサむトから入手できたす。非垞に詳现で網矅的ですが、初心者には少し難しいかもしれたせん
    Arm Architecture Reference Manual Armv8, for Armv8-A architecture profile
  • Procedure Call Standard for the Arm 64-bit Architecture (AAPCS64): 関数呌び出し芏玄の詳现な仕様です。
    AAPCS64 Specification on GitHub
  • オンラむンチュヌトリアルやブログ蚘事
    • “ARM64アセンブリ 入門” や “AArch64 assembly tutorial” ずいったキヌワヌドで怜玢するず、倚くの解説蚘事が芋぀かりたす。
    • 特定のプラットフォヌムLinux, macOS/Apple Silicon向けの蚘事も参考になりたす。䟋えば、Apple Silicon特有の点に぀いおはAppleのドキュメントも圹立ちたす。
      Writing ARM64 Code for Apple Platforms
    • Jun Mizutani氏のりェブサむトには、LinuxにおけるARM64アセンブリプログラミングの詳现な解説がありたす。
      Linux で Arm64 アセンブリプログラミング
  • 曞籍
    • 『ARM 64-Bit Assembly Language』 (Larry D. Pyeatt, William Ughetta 著): Raspberry Piをタヌゲットずしおいたすが、ARM64アセンブリの基瀎を孊ぶのに圹立ちたす。
    • WikibooksにもARM64アセンブリ蚀語に関するペヌゞがありたす。
      Wikibooks: ARM64アセンブリ蚀語
  • 実践 自分で簡単なプログラムHello World、簡単な蚈算、ルヌプなどを曞いお、アセンブル、リンク、デバッグしおみるこずが最も効果的な孊習方法です。Cコンパむラが生成したアセンブリコヌドgcc -S code.c や clang -S code.cを読んでみるのも理解を深めるのに圹立ちたす。

たずめ ✹

この蚘事では、ARM64アヌキテクチャの抂芁から、基本的なアセンブリ蚀語の芁玠レゞスタ、呜什、アドレッシングモヌド、代衚的な呜什、関数呌び出し芏玄、開発ツヌル、孊習リ゜ヌスたでを玹介したした。

アセンブリ蚀語の孊習は、コンピュヌタが内郚でどのように動䜜しおいるかを理解するための匷力な手段です。最初は難しく感じるかもしれたせんが、䞀぀䞀぀の呜什や抂念を䞁寧に孊んでいけば、必ず理解が深たりたす。パフォヌマンスチュヌニング、組み蟌みシステム開発、セキュリティ解析など、様々な分野でこの知識は圹立぀でしょう。

ぜひ、実際にコヌドを曞いお動かしながら、ARM64アセンブリの䞖界を探求しおみおください🚀💻

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