サプライチェーン攻撃って何?😨 初心者向けにわかりやすく解説!

用語解説

最近よく聞く「サプライチェーン攻撃」って、なんだか難しそう… 🤔 でも、実は私たちの身近なところにも関わっている重要なセキュリティの脅威なんです。

このブログでは、サプライチェーン攻撃について、IT初心者の方にも分かりやすく、その意味や種類、実際の事例、そして対策のポイントを解説していきます!

そもそも「サプライチェーン」とは?

サプライチェーン攻撃を理解するために、まずは「サプライチェーン」という言葉の意味を確認しましょう。

サプライチェーンとは、製品やサービスが企画・開発されてから、最終的に消費者の手に届くまでの一連の流れ(供給網)のことを指します。まるで鎖(チェーン)のように、多くの企業や組織が関わり合っていますね⛓️。

  • 例(製品の場合): 部品メーカー → 組み立て工場 → 輸送業者 → 卸売業者 → 小売店 → 消費者
  • 例(ソフトウェアの場合): 企画 → 設計 → 開発(外部ライブラリ利用など) → テスト → 配布(アップデート含む) → 利用者

サプライチェーン攻撃は、この「つながり」を悪用する攻撃なのです。

サプライチェーン攻撃の2つの意味

サプライチェーン攻撃は、文脈によって少し違う意味で使われることがあります。大きく分けて以下の2つのタイプ(もしくはその複合)があります。

タイプ1:ソフトウェア開発のサプライチェーンを狙う攻撃 💻

これは、ソフトウェアが作られてユーザーに届けられるまでの過程(開発ツール、ライブラリ、アップデートサーバーなど)を狙う攻撃です。

仕組み:

  • 開発者が利用するツールやライブラリ(ソフトウェアの部品)に悪意のあるコードを仕込む。
  • ソフトウェアのアップデートファイルに不正なプログラムを混入させる。
  • 正規のソフトウェアに偽装して配布する。

こうして不正なコードが仕込まれたソフトウェアは、正規のものとして配布・インストールされてしまい、利用者のコンピューターがマルウェアに感染したり、情報が盗まれたりします。

代表的な事例:SolarWinds社のインシデント (2020年)

多くの企業や政府機関で利用されていたIT管理ソフトウェア「Orion Platform」のアップデートサーバーが攻撃を受け、不正なプログラムが仕込まれました。これにより、アップデートを適用した多くの組織(報告によれば最大1万8000組織)がバックドア(裏口)を設置され、機密情報漏洩などの被害に遭う可能性が生じました。この事件は、ソフトウェアサプライチェーン攻撃の脅威を世界に示す大きな出来事となりました。

その他の事例:Kaseya VSAのインシデント (2021年)

MSP(マネージドサービスプロバイダー)が利用するリモート監視・管理ツール「Kaseya VSA」の脆弱性が悪用され、ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)が配布されました。これにより、MSPの顧客である多数の企業(最大1500社と報告)が被害を受けました。

その他の事例:MOVEit Transferの脆弱性悪用 (2023年)

ファイル転送ソフトウェア「MOVEit Transfer」の脆弱性が悪用され、世界中の多くの企業や組織からデータが窃取されました。攻撃者は盗んだ情報を公開すると脅迫し、身代金を要求しました。

タイプ2:取引先や関連会社を踏み台にする攻撃 🏢

これは、本来の標的である企業(大企業など)を直接攻撃するのではなく、その企業と取引のある関連会社や子会社、業務委託先など、比較的セキュリティ対策が手薄な組織をまず攻撃し、そこを踏み台にして標的企業への侵入を試みる攻撃です。

仕組み:

  • セキュリティ対策が比較的弱い取引先A社に不正アクセスする。
  • A社のシステムを経由して、A社と取引のある標的企業B社への信頼された通信経路(VPN接続など)を悪用する。
  • 標的企業B社のネットワークに侵入し、情報を盗んだり、システムを破壊したりする。

大企業はセキュリティ対策が強固なことが多いですが、その取引先の中小企業などは対策が十分でない場合があります。攻撃者はその「弱点」を突いてくるのです。

このタイプの攻撃は「アイランドホッピング攻撃」と呼ばれることもあります。

事例:国内製造業の事例

過去には、国内の大手製造業者が、海外の子会社を経由したとみられる不正アクセスを受け、顧客情報などが流出した可能性がある事例が報告されています。

事例:Target社の事例 (2013年)

米国の小売大手Target社が大規模な情報漏洩を起こしましたが、その侵入経路は、取引先の空調管理業者(HVACベンダー)のシステムだったとされています。

これらのタイプは明確に分かれるだけでなく、組み合わせて使われることもあります。

なぜサプライチェーン攻撃が脅威なの? 🤔

  • 広範囲な被害: ソフトウェアやサービスが広く使われている場合、一つの攻撃で非常に多くの企業や個人が被害を受ける可能性があります。
  • 検知が困難: 正規のソフトウェアアップデートや、信頼された取引先からの通信に紛れて攻撃が行われるため、見つけるのが難しい場合があります。
  • 信頼関係の悪用: 企業間の信頼関係や、ソフトウェア開発者への信頼を悪用するため、防御が難しい側面があります。
  • 中小企業も標的に: 大企業だけでなく、その取引先である中小企業が最初の標的になることが多く、企業規模に関わらず対策が必要です。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発表する「情報セキュリティ10大脅威」でも、サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃は常に上位にランクインしており、その重要性が増しています。

どうすれば対策できるの?🛡️

サプライチェーン攻撃は巧妙ですが、対策を講じることでリスクを減らすことができます。自社だけでなく、取引先も含めたサプライチェーン全体での対策が重要になります。

基本的な対策

  • ソフトウェアのアップデート管理: OSやソフトウェアは常に最新の状態に保ち、提供元が信頼できるか確認する。
  • 怪しいメールやファイルに注意: 不審なメールの添付ファイルを開いたり、リンクをクリックしたりしない。
  • セキュリティソフトの導入と更新: ウイルス対策ソフトなどを導入し、常に最新の状態に保つ。
  • アクセス権限の最小化: 従業員やシステムが必要最小限の権限のみを持つように設定する。
  • 多要素認証の導入: ログイン時にパスワードだけでなく、SMS認証や認証アプリなどを組み合わせる。

企業・組織向けの対策

  • 取引先のセキュリティ評価: 取引を開始する際や定期的に、取引先のセキュリティ対策状況を確認する。契約にセキュリティ要件を盛り込むことも有効です。
  • ソフトウェア構成部品表(SBOM)の活用: ソフトウェアに含まれるコンポーネント(部品)をリスト化し、脆弱性管理に役立てる。(主にソフトウェア開発者・提供者向け)
  • 信頼できるソースからの調達: ソフトウェアやハードウェアを信頼できる正規のルートから入手する。
  • ログの監視と分析: 不審なアクティビティがないか、システムログを監視・分析する体制を整える。
  • インシデント対応計画の策定: 万が一攻撃を受けた場合に備え、迅速に対応できる計画を準備しておく。

重要ポイント: 自社のセキュリティ対策を強化することはもちろん、取引先や関連会社も含めたサプライチェーン全体でセキュリティ意識を高め、連携して対策に取り組むことが不可欠です!🤝

まとめ ✨

サプライチェーン攻撃は、製品やサービスが私たちに届くまでの「つながり」を悪用する、巧妙で影響範囲の広いサイバー攻撃です。

ソフトウェア開発の過程を狙うタイプと、取引先を踏み台にするタイプがあり、どちらも大きな被害をもたらす可能性があります。

この脅威に対抗するためには、基本的なセキュリティ対策の徹底に加え、自社だけでなく、取引先も含めたサプライチェーン全体での対策意識と連携が非常に重要になります。 💪

この記事が、サプライチェーン攻撃への理解を深める一助となれば幸いです。

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