Rust開発の第一歩を踏み出しましょう! 🌱
Rustプログラミングを始めるにあたって、まずは開発環境を整える必要があります。このステップでは、Rustコンパイラ本体と、ビルドツール兼パッケージマネージャであるCargoのインストール方法、そしてCargoの基本的な使い方を学びます。
Rustのインストール 🛠️
Rustのインストールには、公式のインストーラである rustup
を使うのが最も一般的で推奨されています。rustup
はRustのバージョン管理も行ってくれる便利なツールです。
お使いのOSに合わせて、ターミナル(コマンドプロンプト)で以下のコマンドを実行してください。
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh
実行後、画面の指示に従ってください。通常はデフォルトの選択肢(1)で問題ありません。インストール完了後、シェルを再起動するか、指示されたコマンドを実行してPATHを通してください。
Rust公式サイトのインストールページから rustup-init.exe
(64bit版または32bit版) をダウンロードして実行してください。
インストーラーが起動したら、画面の指示に従います。こちらも通常はデフォルトの選択肢(1)で大丈夫です。Visual Studio C++ Build toolsが必要になる場合があり、指示に従ってインストールしてください。
インストール確認
インストールが成功したか確認しましょう。ターミナルで以下のコマンドを実行します。
rustc --version
cargo --version
それぞれバージョン情報が表示されればインストール成功です! 🎉 (例: rustc 1.77.0 (aedd173a2 2024-03-17)
, cargo 1.77.0 (aedd173a2 2024-03-17)
のように表示されます。バージョン番号は実行時期によって異なります。)
もしコマンドが見つからないとエラーが出る場合は、PATHが正しく設定されていない可能性があります。ターミナル(シェル)を再起動するか、PCを再起動してみてください。Windowsの場合は、環境変数の設定を確認する必要があるかもしれません。
Cargoの基本 🏗️
CargoはRustの公式ビルドシステムであり、パッケージマネージャです。Cargoがあるおかげで、Rustプロジェクトのビルド、テスト、依存関係(ライブラリ)の管理が非常に簡単になります。
主な役割は以下の通りです:
- ビルド: ソースコードをコンパイルして実行可能ファイルやライブラリを作成します。
- 依存関係管理: プロジェクトが必要とする外部ライブラリ(クレート)をダウンロードし、ビルドに含めます。
Cargo.toml
ファイルで依存関係を定義します。 - テスト: プロジェクト内のテストコードを実行します。
- その他: ドキュメント生成、パッケージの公開など、開発をサポートする多くの機能を提供します。
主要なCargoコマンド
よく使うCargoコマンドをいくつか紹介します。これらのコマンドはプロジェクトのルートディレクトリ(Cargo.toml
があるディレクトリ)で実行します。
コマンド | 説明 |
---|---|
cargo new <project_name> | 新しいRustプロジェクト(実行可能バイナリ)を作成します。 |
cargo new --lib <library_name> | 新しいRustライブラリプロジェクトを作成します。 |
cargo build | プロジェクトをコンパイルし、target/debug ディレクトリに成果物を生成します。 |
cargo build --release | 最適化を有効にしてプロジェクトをコンパイルし、target/release ディレクトリに成果物を生成します。リリース用ビルドに使います。 |
cargo run | プロジェクトをコンパイルし、成功すれば実行します。内部的にはcargo build を実行してから成果物を実行しています。 |
cargo check | コードをコンパイルせずに、エラーがないか高速にチェックします。開発中の構文チェックに便利です。 |
cargo test | プロジェクト内のテストコードを実行します。 |
cargo update | Cargo.toml に記載された依存関係を最新バージョンに更新します(指定されたバージョン範囲内で)。 |
cargo doc --open | プロジェクトとその依存関係のドキュメントを生成し、ブラウザで開きます。 |
cargo clean | target ディレクトリを削除し、ビルド成果物をクリーンアップします。 |
プロジェクト作成と実行 🚀
それでは、実際にCargoを使って簡単なプロジェクトを作成し、実行してみましょう。
ターミナルを開き、プロジェクトを作成したいディレクトリに移動してから、以下のコマンドを実行します。
cargo new hello_rust
これにより、hello_rust
という名前のディレクトリが作成され、その中に基本的なファイルが生成されます。
hello_rust/
├── Cargo.toml
└── src/
└── main.rs
- Cargo.toml: プロジェクトの設定ファイルです。プロジェクト名、バージョン、作者、依存クレートなどを記述します。
- src/main.rs: ソースコードを記述するファイルです。
cargo new
で作成した場合、簡単な “Hello, world!” プログラムが最初から書かれています。
Cargo.toml
の中身は次のようになっています(バージョンなどは異なる場合があります)。
[package]
name = "hello_rust"
version = "0.1.0"
edition = "2021"
# See more keys and their definitions at https://doc.rust-lang.org/cargo/reference/manifest.html
[dependencies]
src/main.rs
の中身は次のようになっています。
fn main() {
println!("Hello, world!");
}
プロジェクトを実行するには、hello_rust
ディレクトリに移動して、次のコマンドを実行します。
cd hello_rust
cargo run
最初の実行時には、コンパイルが行われます(Compiling
, Finished
などのメッセージが表示されます)。その後、プログラムが実行され、ターミナルに以下のように出力されるはずです。
Hello, world!
これで、Rustプログラムの作成から実行までの一連の流れを体験できました! 🙌
まとめ ✨
このステップでは、Rustの開発環境をセットアップするために rustup
を使ってRustとCargoをインストールし、Cargoの基本的な使い方(プロジェクト作成、ビルド、実行)を学びました。
これでRustコードを書いて実行する準備が整いました。次のステップでは、いよいよRustの基本構文やコードの書き方について学んでいきます。お楽しみに!
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