[Rustのはじめ方] Part3: Hello, world! プログラムの作成

Rust

Rustプログラミングの第一歩を踏み出しましょう!

プログラミング学習の伝統的な最初のステップは、「Hello, world!」プログラムを作成することです。これは、プログラミング言語の基本的な構文と、コードを書いて実行するまでの流れを理解するのに役立ちます。

このセクションでは、Rustで最も基本的なプログラムを作成し、コンパイルして実行する方法を学びます。

まず、テキストエディタを開き、以下のコードを入力してください。ファイル名は main.rs として保存しましょう。Rustのソースファイルの拡張子は .rs です。


fn main() {
    println!("Hello, world!");
}
        

このコードの各部分を見てみましょう。

  • fn main() { ... }: これは main 関数を定義しています。main 関数は特別で、実行可能なRustプログラムでは常に最初に実行されるコードです。fn は関数 (function) を定義するためのキーワードです。
  • println!("Hello, world!");: この行が、画面にテキストを出力する処理を行っています。
    • println! はRustの「マクロ」です。関数と似ていますが、! が付いていることでマクロであることを示します。マクロはコンパイル時により高度な処理を行うことができます。今は「画面に何かを表示するためのもの」と覚えておけば大丈夫です。
    • "Hello, world!" は文字列リテラルと呼ばれ、println! マクロに出力させたいテキストです。
    • 行の終わりにはセミコロン ; が付いています。これは、この式(文)がここで終わることを示しています。Rustでは多くの行がセミコロンで終わります。
💡 インデントとフォーマット: Rustでは通常、インデント(字下げ)にスペース4つを使用します。コードの見た目を整えることは、読みやすさのために重要です。後ほど、rustfmt という自動整形ツールについても学びます。

作成した main.rs ファイルをコンパイル(コンピュータが理解できる形式に変換)して実行してみましょう。ターミナル(コマンドプロンプトやPowerShellなど)を開き、main.rs を保存したディレクトリに移動してください。

以下のコマンドを実行して、Rustコンパイラ rustc を使ってコードをコンパイルします。


rustc main.rs
        

コンパイルが成功すると、同じディレクトリに実行可能ファイルが生成されます。

  • LinuxやmacOSの場合: main という名前のファイル
  • Windowsの場合: main.exe という名前のファイル

次に、この実行可能ファイルを実行します。

Linux / macOS の場合:


./main
        

Windows (コマンドプロンプト / PowerShell) の場合:


.\main.exe
        

実行すると、ターミナルに次のように表示されるはずです。🎉


Hello, world!
        

これで、Rustプログラムの作成、コンパイル、実行ができました!

⚠️ rustc の直接利用: 小さなプログラムでは rustc を直接使うこともありますが、実際のプロジェクトでは次に紹介する Cargo を使うのが一般的です。

Rustには Cargo というビルドシステム兼パッケージマネージャが標準で付属しています。Cargoは、コードのビルド、ライブラリ(クレートと呼びます)のダウンロード、テストの実行など、Rust開発における多くのタスクを簡単にしてくれます。

新しいRustプロジェクトを作成するには、ターミナルで以下のコマンドを実行します。hello_cargo の部分は好きなプロジェクト名に置き換え可能です。


cargo new hello_cargo
        

このコマンドは hello_cargo という名前のディレクトリを作成し、その中に基本的なプロジェクト構造を生成します。


hello_cargo/
├── Cargo.toml
└── src/
    └── main.rs
        
  • Cargo.toml: プロジェクトの設定ファイルです。プロジェクト名、バージョン、依存ライブラリなどを記述します。TOML (Tom’s Obvious, Minimal Language) というフォーマットで書かれています。
  • src/main.rs: ソースコードを置くディレクトリ src の中に、main.rs が自動で生成されます。中身は先ほど作成した “Hello, world!” プログラムとほぼ同じです。

生成された src/main.rs を見てみましょう。


fn main() {
    println!("Hello, world!");
}
        

次に、作成されたプロジェクトディレクトリに移動します。


cd hello_cargo
        

プロジェクトをビルド(コンパイル)するには、以下のコマンドを実行します。


cargo build
        

このコマンドは target/debug/ ディレクトリ内に実行可能ファイルを生成します(例: Linux/macOSでは target/debug/hello_cargo、Windowsでは target/debug/hello_cargo.exe)。

ビルドと実行を一度に行うには、以下のコマンドが便利です。


cargo run
        

cargo run は、必要であればコードをコンパイルし、その後すぐに実行します。実行結果として、ターミナルに “Hello, world!” が表示されるはずです。


   Compiling hello_cargo v0.1.0 (/path/to/your/hello_cargo)
    Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 0.32s
     Running `target/debug/hello_cargo`
Hello, world!
        

Cargoには他にも様々なコマンドがあります。例えば、リリース用に最適化されたビルドを行う場合は cargo build --release を使います。

まとめ: これからは、新しいRustプロジェクトを始めるときは cargo new を、ビルドと実行には cargo run を使うのが標準的な方法となります。Cargoが複雑な作業を裏で管理してくれるので、開発者はコードを書くことに集中できます!🚀

次のステップ

これでRustプログラムの基本的な作成・実行方法を学びました。次はRustの基本的な構文やコードスタイルについて見ていきましょう!

次のステップへ進む (予定)

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