Rustプログラミングの第一歩を踏み出しましょう!
プログラミング学習の伝統的な最初のステップは、「Hello, world!」プログラムを作成することです。これは、プログラミング言語の基本的な構文と、コードを書いて実行するまでの流れを理解するのに役立ちます。
このセクションでは、Rustで最も基本的なプログラムを作成し、コンパイルして実行する方法を学びます。
1. プログラムの作成
まず、テキストエディタを開き、以下のコードを入力してください。ファイル名は main.rs
として保存しましょう。Rustのソースファイルの拡張子は .rs
です。
fn main() {
println!("Hello, world!");
}
このコードの各部分を見てみましょう。
-
fn main() { ... }
: これはmain
関数を定義しています。main
関数は特別で、実行可能なRustプログラムでは常に最初に実行されるコードです。fn
は関数 (function) を定義するためのキーワードです。 -
println!("Hello, world!");
: この行が、画面にテキストを出力する処理を行っています。println!
はRustの「マクロ」です。関数と似ていますが、!
が付いていることでマクロであることを示します。マクロはコンパイル時により高度な処理を行うことができます。今は「画面に何かを表示するためのもの」と覚えておけば大丈夫です。"Hello, world!"
は文字列リテラルと呼ばれ、println!
マクロに出力させたいテキストです。- 行の終わりにはセミコロン
;
が付いています。これは、この式(文)がここで終わることを示しています。Rustでは多くの行がセミコロンで終わります。
rustfmt
という自動整形ツールについても学びます。
2. コンパイルと実行 (rustc を使う方法)
作成した main.rs
ファイルをコンパイル(コンピュータが理解できる形式に変換)して実行してみましょう。ターミナル(コマンドプロンプトやPowerShellなど)を開き、main.rs
を保存したディレクトリに移動してください。
以下のコマンドを実行して、Rustコンパイラ rustc
を使ってコードをコンパイルします。
rustc main.rs
コンパイルが成功すると、同じディレクトリに実行可能ファイルが生成されます。
- LinuxやmacOSの場合:
main
という名前のファイル - Windowsの場合:
main.exe
という名前のファイル
次に、この実行可能ファイルを実行します。
Linux / macOS の場合:
./main
Windows (コマンドプロンプト / PowerShell) の場合:
.\main.exe
実行すると、ターミナルに次のように表示されるはずです。🎉
Hello, world!
これで、Rustプログラムの作成、コンパイル、実行ができました!
rustc
の直接利用: 小さなプログラムでは rustc
を直接使うこともありますが、実際のプロジェクトでは次に紹介する Cargo を使うのが一般的です。
3. Cargoを使ったプロジェクト作成と実行 (推奨 ✨)
Rustには Cargo というビルドシステム兼パッケージマネージャが標準で付属しています。Cargoは、コードのビルド、ライブラリ(クレートと呼びます)のダウンロード、テストの実行など、Rust開発における多くのタスクを簡単にしてくれます。
新しいRustプロジェクトを作成するには、ターミナルで以下のコマンドを実行します。hello_cargo
の部分は好きなプロジェクト名に置き換え可能です。
cargo new hello_cargo
このコマンドは hello_cargo
という名前のディレクトリを作成し、その中に基本的なプロジェクト構造を生成します。
hello_cargo/
├── Cargo.toml
└── src/
└── main.rs
Cargo.toml
: プロジェクトの設定ファイルです。プロジェクト名、バージョン、依存ライブラリなどを記述します。TOML (Tom’s Obvious, Minimal Language) というフォーマットで書かれています。src/main.rs
: ソースコードを置くディレクトリsrc
の中に、main.rs
が自動で生成されます。中身は先ほど作成した “Hello, world!” プログラムとほぼ同じです。
生成された src/main.rs
を見てみましょう。
fn main() {
println!("Hello, world!");
}
次に、作成されたプロジェクトディレクトリに移動します。
cd hello_cargo
プロジェクトをビルド(コンパイル)するには、以下のコマンドを実行します。
cargo build
このコマンドは target/debug/
ディレクトリ内に実行可能ファイルを生成します(例: Linux/macOSでは target/debug/hello_cargo
、Windowsでは target/debug/hello_cargo.exe
)。
ビルドと実行を一度に行うには、以下のコマンドが便利です。
cargo run
cargo run
は、必要であればコードをコンパイルし、その後すぐに実行します。実行結果として、ターミナルに “Hello, world!” が表示されるはずです。
Compiling hello_cargo v0.1.0 (/path/to/your/hello_cargo)
Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 0.32s
Running `target/debug/hello_cargo`
Hello, world!
Cargoには他にも様々なコマンドがあります。例えば、リリース用に最適化されたビルドを行う場合は cargo build --release
を使います。
次のステップ
これでRustプログラムの基本的な作成・実行方法を学びました。次はRustの基本的な構文やコードスタイルについて見ていきましょう!
次のステップへ進む (予定)
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