もしもの時に備える国際ルールを分かりやすく解説!
はじめに:ISO/IEC 22301とは? 🤔
ISO/IEC 22301(アイエスオー/アイイーシー 22301)は、「事業継続マネジメントシステム(BCMS: Business Continuity Management System)」に関する国際的な規格(ルール)のことです。
簡単に言うと、会社や組織が、地震や台風などの自然災害、システム障害、感染症の流行、サイバー攻撃といった予期せぬ出来事(インシデント)が発生しても、大切な事業を続けられるように、または中断してもできるだけ早く再開できるように、事前に準備しておくための仕組みについての国際的な取り決めです。
この規格は、会社の規模や業種に関わらず、どんな組織でも利用できます。
なぜ事業継続(BCMS)が重要なの? 🤷♀️
現代社会では、様々なリスクが存在します。例えば…
- 自然災害: 地震、洪水、台風など(例:2011年の東日本大震災では多くの企業のサプライチェーンが影響を受けました)
- 事故・障害: 大規模な停電、火災、ITシステムのダウン
- 感染症: 新型インフルエンザやパンデミック
- 人為的脅威: サイバー攻撃、テロ
- サプライチェーンの問題: 取引先の倒産や供給停止
これらの出来事が起こると、製品やサービスの提供がストップし、顧客からの信頼を失ったり、経営自体が危うくなったりする可能性があります。
ISO/IEC 22301 に基づくBCMSを構築・運用することで、このような「もしも」の事態に備え、被害を最小限に抑え、事業を継続(または早期復旧)させる力を高めることができます。これは、組織の社会的責任を果たし、経営を守る上で非常に重要です。
ISO/IEC 22301は何を求めているの? (要求事項の概要) 📝
ISO/IEC 22301では、BCMSを構築・運用するために、組織にいくつかの取り組みを求めています。すべてを詳しく説明すると難しくなるので、ここでは主なポイントを簡単に紹介します。
主な要求事項の項目 | 簡単な説明 |
---|---|
4. 組織の状況 | 自分たちの組織を取り巻く状況(課題、関係者の期待、法律など)を理解する。 |
5. リーダーシップ | 経営層が事業継続に積極的に関与し、方針を示す。 |
6. 計画 | 事業継続のための目標を設定し、リスクや機会への対応を計画する。 |
7. 支援 | BCMS運用に必要な資源(人、モノ、情報、資金など)を確保し、従業員の認識を高め、コミュニケーションをとる。 |
8. 運用 | 事業影響度分析(BIA)やリスクアセスメントを実施し、具体的な事業継続戦略や手順(BCP)を策定・導入し、定期的に演習やテストを行う。 |
9. パフォーマンス評価 | BCMSの有効性を監視・測定し、内部監査や経営層による見直しを行う。 |
10. 改善 | 評価結果に基づき、BCMSを継続的に改善していく。 |
※これらの要求事項は、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)の考え方に基づいて構成されており、継続的な改善を促す仕組みになっています。
ISO/IEC 22301に取り組むメリットは? ✨
BCMSを構築し、ISO/IEC 22301の認証を取得することには、多くのメリットがあります。
- ✅ リスク対応力の強化:予期せぬ事態が発生した際の影響を最小限に抑え、迅速な復旧が可能になる。
- 🤝 顧客や取引先からの信頼向上:事業継続体制が整っていることを示すことで、安心して取引してもらえる。海外との取引でも有利になることがある。
- 🏢 組織体制・業務効率の強化:BCMS構築の過程で、業務プロセスや責任体制が見直され、強化されることがある。
- 📈 企業価値の向上:社会的な信頼を得て、安定した経営基盤を築くことで、企業価値の向上につながる。
- ⚖️ 法的・契約上の要求事項への対応:法律や規制、取引先からの要求に応えることができる。
まとめ 💡
ISO/IEC 22301は、災害や事故など、いつ起こるかわからない危機に対して、組織が事業を守り、継続していくための「備え」の仕組みを作るための国際的なルールです。
この規格に取り組むことは、単に認証を取得するだけでなく、組織の危機対応能力を高め、社会的な信頼を得て、持続的な成長を目指す上で非常に重要です。「備えあれば憂いなし」と言いますが、BCMSはそのための具体的な行動計画と言えるでしょう 💪。
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