プログラミングの世界へようこそ!🎉 PHPの旅、Step 2の始まりです。ここでは、PHPプログラミングの基本中の基本、「変数」と「データ型」について学びます。これらを理解することは、動的なWebページを作るための第一歩です。さあ、一緒に見ていきましょう!
1. 変数ってなに? 🤔
変数とは、データを一時的に保存しておくための「箱」のようなものです。プログラムの中で計算結果やユーザーからの入力など、様々な値を入れておくことができます。
PHPでは、変数名は必ずドル記号 $
から始まります。その後には、英字(a-z, A-Z)またはアンダースコア(_)が続き、それ以降は英数字とアンダースコアを使うことができます。ただし、数字から始めることはできません。
変数の宣言と値の代入
PHPでは、変数を使う前に特別な宣言は必要ありません。値を代入(=
を使う)した時点で、変数が作成されます。
<?php
// 変数に値を代入
$greeting = "こんにちは、世界!"; // 文字列を代入
$user_count = 100; // 整数を代入
$price = 99.8; // 小数(浮動小数点数)を代入
$is_active = true; // 真偽値(trueかfalse)を代入
// 変数の中身を表示してみる
echo $greeting; // 出力: こんにちは、世界!
echo "<br>"; // 改行
echo $user_count; // 出力: 100
?>
このように、$変数名 = 値;
の形で変数にデータを入れることができます。簡単ですね! 😉
2. データ型:値の種類を知ろう 🧱
変数に入れるデータには、いくつかの種類があります。これをデータ型と呼びます。PHPは「動的型付け言語」と呼ばれ、変数に型を明示的に指定する必要はありませんが、どのような型があるかを知っておくことは非常に重要です。
ここでは、PHPでよく使われる基本的なデータ型を見ていきましょう。
データ型 | 説明 | 例 |
---|---|---|
int (整数型) | 10 , -5 , 0 のような整数。 |
$age = 25; |
float (浮動小数点数型) | 3.14 , -0.5 , 1.2e3 (1.2 × 10³) のような小数を含む数値。 |
$temperature = 26.5; |
string (文字列型) | 文字の並び。シングルクォート ' ' またはダブルクォート " " で囲む。 |
$name = "山田太郎"; $message = 'ようこそ!'; |
bool (論理型/ブーリアン型) | 真 (true ) または偽 (false ) のどちらかの値。条件分岐などでよく使われる。大文字・小文字は区別されない (TRUE , False でもOK)。 |
$isLoggedIn = false; |
array (配列型) | 複数の値をまとめて管理できる型。キーと値のペアで管理する「連想配列」と、数値の添字で管理する「数値配列」がある。 | $colors = ["赤", "青", "緑"]; (数値配列)$user = ["name" => "鈴木", "age" => 30]; (連想配列) |
各データ型の詳細
int (整数型)
計算やカウントなど、最も基本的な数値扱います。
<?php
$numberOfItems = 5;
$score = -10;
$total = $numberOfItems * 10; // 計算もできる
echo $total; // 出力: 50
?>
float (浮動小数点数型)
小数点を含む数値を扱います。double
と呼ばれることもあります。
<?php
$pi = 3.14159;
$taxRate = 1.1;
$price = 1000 * $taxRate;
echo $price; // 出力: 1100 (この場合は結果が整数に見えるが、型はfloatになる可能性がある)
?>
string (文字列型)
テキストデータを扱います。シングルクォート('
)とダブルクォート("
)で囲みますが、少し違いがあります。
- シングルクォート
' '
: 中に書かれたものをほぼそのまま文字列として扱います。変数や特殊文字(\n
など)を展開しません。 - ダブルクォート
" "
: 変数や特殊文字(改行\n
、タブ\t
など)を展開します。
<?php
$name = "PHP";
$message1 = 'こんにちは、$name!'; // シングルクォート
$message2 = "こんにちは、$name!"; // ダブルクォート
$message3 = "改行します。\n次の行です。"; // ダブルクォート内の\nは改行される
echo $message1; // 出力: こんにちは、$name!
echo "<br>";
echo $message2; // 出力: こんにちは、PHP!
echo "<br>";
echo nl2br($message3); // nl2brは\nを
タグに変換する関数
// 出力:
// 改行します。
// 次の行です。
// 文字列の連結はドット(.)演算子を使う
$firstName = "山田";
$lastName = "太郎";
$fullName = $firstName . " " . $lastName;
echo $fullName; // 出力: 山田 太郎
?>
bool (論理型/ブーリアン型)
条件が正しいか(true
)、間違っているか(false
)を表すのに使います。if文などの制御構文で重要な役割を果たします。
<?php
$isMember = true;
$hasCoupon = false;
if ($isMember) {
echo "会員です。";
} else {
echo "非会員です。";
}
// 出力: 会員です。
?>
array (配列型)
関連する複数の値を一つの変数にまとめて格納できます。リストや設定情報などを管理するのに便利です。
<?php
// 数値配列 (添字は0から始まる)
$fruits = ["apple", "banana", "orange"];
echo $fruits[0]; // 出力: apple
echo $fruits[1]; // 出力: banana
// 連想配列 (キーを使って値にアクセス)
$person = [
"name" => "佐藤",
"age" => 28,
"city" => "東京"
];
echo $person["name"]; // 出力: 佐藤
echo $person["age"]; // 出力: 28
?>
配列については、Step 3 でさらに詳しく学びますのでお楽しみに! 🚀
3. データ型を確認する方法 🔍
変数が現在どのデータ型を持っているか確認したい場合があります。PHPにはそのための便利な関数が用意されています。
var_dump()
: 変数の型と値に関する詳細な情報を出力します。デバッグ時によく使われます。gettype()
: 変数のデータ型の名前(”integer”, “string”, “boolean”, “array” など)を文字列として返します。
<?php
$data1 = 123;
$data2 = "Hello";
$data3 = true;
$data4 = ["a", "b"];
var_dump($data1); // 出力: int(123)
echo "<br>";
var_dump($data2); // 出力: string(5) "Hello"
echo "<br>";
var_dump($data3); // 出力: bool(true)
echo "<br>";
var_dump($data4); // 出力: array(2) { [0]=> string(1) "a" [1]=> string(1) "b" }
echo "<br>";
echo gettype($data1); // 出力: integer
echo "<br>";
echo gettype($data2); // 出力: string
?>
これらの関数を使って、プログラムの動作を確認しながら開発を進めると良いでしょう。
まとめ
今回はPHPの基本である「変数」と「データ型」について学びました。
- 変数は
$
で始まり、データを格納する箱。 - 主なデータ型には int, float, string, bool, array がある。
var_dump()
やgettype()
で変数の型を確認できる。
これらの知識は、今後のPHP学習の基礎となります。しっかり理解して、次のステップに進みましょう! 💪