プログラミングの世界へようこそ! PHPの旅、Step 2の始まりです。ここでは、PHPプログラミングの基本中の基本、「変数」と「データ型」について学びます。これらを理解することは、動的なWebページを作るための第一歩です。さあ、一緒に見ていきましょう!
1. 変数ってなに?
変数とは、データを一時的に保存しておくための「箱」のようなものです。プログラムの中で計算結果やユーザーからの入力など、様々な値を入れておくことができます。
PHPでは、変数名は必ずドル記号 $
から始まります。その後には、英字(a-z, A-Z)またはアンダースコア(_)が続き、それ以降は英数字とアンダースコアを使うことができます。ただし、数字から始めることはできません。
変数の宣言と値の代入
PHPでは、変数を使う前に特別な宣言は必要ありません。値を代入(=
を使う)した時点で、変数が作成されます。
このように、$変数名 = 値;
の形で変数にデータを入れることができます。簡単ですね!
2. データ型:値の種類を知ろう
変数に入れるデータには、いくつかの種類があります。これをデータ型と呼びます。PHPは「動的型付け言語」と呼ばれ、変数に型を明示的に指定する必要はありませんが、どのような型があるかを知っておくことは非常に重要です。
ここでは、PHPでよく使われる基本的なデータ型を見ていきましょう。
データ型 | 説明 | 例 |
---|---|---|
int (整数型) | 10 , -5 , 0 のような整数。 |
$age = 25; |
float (浮動小数点数型) | 3.14 , -0.5 , 1.2e3 (1.2 × 10³) のような小数を含む数値。 |
$temperature = 26.5; |
string (文字列型) | 文字の並び。シングルクォート ' ' またはダブルクォート " " で囲む。 |
$name = "山田太郎"; $message = 'ようこそ!'; |
bool (論理型/ブーリアン型) | 真 (true ) または偽 (false ) のどちらかの値。条件分岐などでよく使われる。大文字・小文字は区別されない (TRUE , False でもOK)。 |
$isLoggedIn = false; |
array (配列型) | 複数の値をまとめて管理できる型。キーと値のペアで管理する「連想配列」と、数値の添字で管理する「数値配列」がある。 | $colors = ["赤", "青", "緑"]; (数値配列)$user = ["name" => "鈴木", "age" => 30]; (連想配列) |
各データ型の詳細
int (整数型)
計算やカウントなど、最も基本的な数値扱います。
float (浮動小数点数型)
小数点を含む数値を扱います。double
と呼ばれることもあります。
string (文字列型)
テキストデータを扱います。シングルクォート('
)とダブルクォート("
)で囲みますが、少し違いがあります。
- シングルクォート
' '
: 中に書かれたものをほぼそのまま文字列として扱います。変数や特殊文字(\n
など)を展開しません。 - ダブルクォート
" "
: 変数や特殊文字(改行\n
、タブ\t
など)を展開します。
bool (論理型/ブーリアン型)
条件が正しいか(true
)、間違っているか(false
)を表すのに使います。if文などの制御構文で重要な役割を果たします。
array (配列型)
関連する複数の値を一つの変数にまとめて格納できます。リストや設定情報などを管理するのに便利です。
配列については、Step 3 でさらに詳しく学びますのでお楽しみに!
3. データ型を確認する方法
変数が現在どのデータ型を持っているか確認したい場合があります。PHPにはそのための便利な関数が用意されています。
var_dump()
: 変数の型と値に関する詳細な情報を出力します。デバッグ時によく使われます。gettype()
: 変数のデータ型の名前(”integer”, “string”, “boolean”, “array” など)を文字列として返します。
これらの関数を使って、プログラムの動作を確認しながら開発を進めると良いでしょう。
まとめ
今回はPHPの基本である「変数」と「データ型」について学びました。
- 変数は
$
で始まり、データを格納する箱。 - 主なデータ型には int, float, string, bool, array がある。
var_dump()
やgettype()
で変数の型を確認できる。
これらの知識は、今後のPHP学習の基礎となります。しっかり理解して、次のステップに進みましょう!