BASICプログラミングを始めるためには、まずコードを書いて実行するための「開発環境」が必要です。💻 このページでは、いくつかの代表的な開発環境の準備方法を紹介します。さあ、あなたに合った環境を見つけましょう!
1. Windowsで直接動作する環境 (FreeBASIC)
現代のWindows環境で手軽にBASICプログラミングを始めたい場合、FreeBASIC がおすすめです。FreeBASICは、古いQuickBASIC(QBasic)と互換性を持ちつつ、より多くの機能を提供するオープンソースのコンパイラです。Windows、Linux、DOSなど様々なプラットフォームで動作します。
FreeBASICの入手とインストール
- FreeBASICの公式サイト (https://www.freebasic.net/) にアクセスします。
- 「Download」セクションから、お使いのWindows(64bitまたは32bit)に対応したバージョンをダウンロードします。(通常は.zipまたは.7z形式のアーカイブです)
- ダウンロードしたアーカイブファイルを、任意のフォルダ(例:
C:\FreeBASIC
)に展開(解凍)します。 - これでインストールは完了です! ✨ とても簡単ですね。
簡単な使い方
FreeBASICには簡単な統合開発環境(IDE)である FBIde や FBEdit が同梱されていることがあります。これらを使うとコードの記述、コンパイル、実行がスムーズに行えます。
また、メモ帳などのテキストエディタでコードを書き(拡張子を .bas
にします)、コマンドプロンプトからコンパイルすることも可能です。
コマンドプロンプトでコンパイルする場合の例(FreeBASICを展開したフォルダに移動してから実行):
fbc your_program.bas
もし古いQuickBASICのコードとの互換性を高めたい場合は、-lang qb
オプションを追加します。
fbc -lang qb your_program.bas
これにより、your_program.exe
という実行ファイルが生成されます。
メリット:
- 現代のWindows(8, 10, 11など)で直接動作する。
- QuickBASICとの互換性が高い(-lang qb オプション使用時)。
- 32bit/64bitの実行ファイルを作成できる。
- C言語ライブラリとの連携も可能。
- 無料で利用できる(オープンソース)。
- 完全に昔のBASIC(特に特定の機種依存の命令)と同じ動作をするとは限らない。
- グラフィカルな統合開発環境は別途インストールが必要な場合がある。
2. DOSエミュレータ環境 (DOSBox + QBasic)
昔ながらのMS-DOS時代のQBasic(QuickBASICのインタプリタ版)を使いたい場合は、DOSエミュレータであるDOSBoxを使用するのが一般的です。DOSBoxは、古いDOS環境をWindowsやmacOS、Linux上で再現してくれるソフトウェアです。古いDOSゲームを遊ぶためにもよく使われています。
DOSBoxの入手とインストール
- DOSBoxの公式サイト (https://www.dosbox.com/) にアクセスします。
- 「Downloads」セクションから、Windows版のインストーラ(またはzip版)をダウンロードします。 (最新版は 0.74-3 など)
- ダウンロードしたインストーラを実行し、画面の指示に従ってインストールします。zip版の場合は、好きなフォルダに展開するだけです。
※ DOSBoxには、より高機能な派生版として DOSBox Staging (https://dosbox-staging.github.io/) などもあります。こちらも検討してみると良いでしょう。
QBasicの入手
QBasic (QBASIC.EXE
) は、MS-DOS 5.0以降やWindows 95/98のCD-ROMに含まれていました。現在はMicrosoftから公式には配布されていませんが、インターネットアーカイブ (Internet Archive) などで検索すると、過去のバージョンが見つかることがあります (例: QuickBASIC 4.5 などが含まれる場合も)。通常、QBASIC.EXE
とヘルプファイル QBASIC.HLP
があれば基本的な動作は可能です。
注意: ソフトウェアの入手にあたっては、配布元のライセンスや利用規約をよく確認してください。著作権に配慮し、正規の手段で入手するようにしましょう。
DOSBoxでのQBasicの実行
- QBasicのファイル(
QBASIC.EXE
など)を置くためのフォルダをWindows上に作成します(例:C:\DOSBox\QBASIC
)。 - 作成したフォルダにQBasicのファイル(
QBASIC.EXE
,QBASIC.HLP
)をコピーします。 - DOSBoxを起動します。黒いコンソール画面が表示されます。
- DOSBoxのコマンドプロンプト(
Z:\>
のような表示)で、以下のコマンドを入力してQBasicのあるフォルダをCドライブとしてマウント(割り当て)します。
(これは、DOSBox内のCドライブを、実際のWindowsフォルダmount c C:\DOSBox\QBASIC
C:\DOSBox\QBASIC
に対応させる、という意味です) - マウントしたCドライブに移動します。
C:
- QBasicを起動します。
qbasic
- 懐かしいQBasicの青い画面が起動すれば成功です! 🎉
毎回マウントするのが面倒な場合は、DOSBoxの設定ファイル(dosbox-0.74-3.conf
など)の末尾にある [autoexec]
セクションに上記の mount
コマンドなどを記述しておくと、DOSBox起動時に自動で実行されるようになります。
メリット:
- 当時の環境(MS-DOS)を忠実に再現できる。
- 古い書籍や資料に載っているQBasicのコードがそのまま動きやすい。
- 当時のプログラミングの雰囲気を味わえる。 nostalgic 😊
- DOSBoxの基本的な使い方(特に
mount
コマンド)を覚える必要がある。 - 現代のOSとの連携(ファイルのコピー&ペーストなど)が少し手間がかかる。
- QBasic自体の入手が少し難しい場合がある(ライセンスに注意)。
- 日本語表示や入力には、追加の設定やDOS/V環境の準備が必要になる場合がある。
3. その他のエミュレータ・オンライン環境
上記以外にも、BASICを実行できる環境はいくつかあります。
Webブラウザで実行
ソフトウェアのインストール不要で、Webブラウザ上で直接BASICコードを書いて実行できるサービスもあります。手軽に試してみたい場合に非常に便利です。
- WWWBasic: Googleのエンジニアが作成した、ブラウザで動作するBASIC処理系です。HTMLに埋め込んで実行できます。 (https://google.github.io/wwwbasic/)
- Repl.it: オンラインの統合開発環境で、様々な言語に対応しており、BASIC (QB64ベース) も利用可能です。 (https://replit.com/languages/basic)
- その他: Coding Groundなど、様々なオンライン実行環境があります。
特定のコンピュータのエミュレータ
もし、MSX、PC-8801、MZシリーズ、Commodore 64など、特定の古いコンピュータに搭載されていたBASICを使いたい場合は、それぞれの機種に対応したエミュレータソフトウェアを使用します。エミュレータ上でその機種のOS(またはモニタプログラム)を起動し、内蔵されているBASICインタプリタを実行することになります。これは少しマニアックで、設定が複雑な場合もありますが、特定の機種への思い入れがある場合には魅力的でしょう。
メリット:
- Webブラウザ環境は、環境構築の手間が一切不要で、すぐに試せる。
- 特定機種のエミュレータはその機種固有の機能や制限を含めて、当時の体験を再現できる。
- Webブラウザ環境は、機能が制限されていたり、ファイルの保存などに制約がある場合がある。
- 特定機種のエミュレータは、目的の機種のROMイメージの入手や、エミュレータ自体の設定が複雑な場合がある。
- オンラインサービスは、将来的にサービスが終了する可能性も考慮する必要がある。
どの環境を選ぶべき? 🤔
これまでに紹介した環境の中から、どれを選べば良いか迷うかもしれませんね。あなたの目的や状況に合わせて選ぶのが一番です。
こんなあなたにおすすめ | おすすめの環境 | ポイント |
---|---|---|
最新のWindowsで手軽に、かつ高機能なBASICを使いたい | FreeBASIC | インストールも簡単。実行ファイル作成も可能。 |
昔のQBasicの雰囲気を味わいたい。古い入門書のコードを動かしたい | DOSBox + QBasic | 当時の環境を再現。少し設定が必要。 |
とにかく今すぐ、何もインストールせずに試してみたい | Webブラウザ上のBASIC環境 | ブラウザを開けばすぐ使える手軽さが魅力。 |
MSX BASICなど、特定のレトロPCのBASICを学びたい | 該当機種のエミュレータ | その機種ならではの体験ができる。設定はやや複雑。 |
この学習サイトでは、特定の環境に依存しない基本的な文法を中心に解説しますが、実行例としてはFreeBASICやDOSBox+QBasicを想定することが多くなるかもしれません。 まずは、一番ハードルが低そうなものから試してみて、BASICプログラミングの世界に触れてみてください! 環境構築はプログラミング学習の最初のステップですが、ここを乗り越えれば、あとはコードを書く楽しみが待っていますよ。
参考情報
各ソフトウェアの公式サイトや関連情報へのリンクです。
- FreeBASIC:
- 公式サイト: https://www.freebasic.net/
- SourceForge (ダウンロード): https://sourceforge.net/projects/fbc/
- DOSBox:
- 公式サイト: https://www.dosbox.com/
- SourceForge (ダウンロード): https://sourceforge.net/projects/dosbox/
- DOSBox Staging (派生版): https://dosbox-staging.github.io/
- QBasic/QuickBASIC関連:
- Internet Archive (ソフトウェアアーカイブ): https://archive.org/details/software (ここで “QuickBASIC” などと検索)
- QBasic/QuickBASIC 情報サイト (例: Qbasic.net): https://www.qbasic.net/ (英語)
- オンライン環境:
- WWWBasic: https://google.github.io/wwwbasic/
- Repl.it (BASIC): https://replit.com/languages/basic
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